八劔神社・神明社合殿八日講祭


2016年1月8日(金)に行われた八劔神社八日講祭に参加した。

天王祭などと同様,佐久島中学校の生徒も参加して行われた。

八日講祭の詳細については西尾市役所のこのページをご覧あれ

笠木なし鳥居 修復鳥居

まず,珍しい写真を…笠木,島木が無い…勿論,異常な状態。2015年8月撮影
境内の樹木を伐採していた作業車が誤って破壊してしまったとか

注連縄の違いにもご注意を。材料不足などで,手作り出来ず,2016年から…既製のものに…

八角凧 八角凧

拝殿奥からみた今日,主役?の八角凧
最近,この鬼という文字はプロジェクターで投影し,それをなぞって書いているとの未確認情報有り…

八角凧の骨組み。コンクリートブロックで固定されている。最下部の注連飾りにもご注目。

弓の扱いリハ 弓の扱いリハ

何事も準備が肝要。素人のカメラマンに親切な所作(「ゆっくり」とか「弓に矢をつがえても直ぐ放つな」など)が事細かく指示されていた。弓も矢も毎年手作りされている。矢羽根は鳥の羽ではなく,紙で
作られていた。右の写真は拝殿内での所作について東西の弓仕が神職から説明を受けているところ。

触れ太鼓 奉納太鼓

祭り開始の触れ太鼓。あれ?と思ったのは,ご覧のように,境内ではなく,路上…小〆と呼ばれる小太鼓をとくとご覧あれ!法被を着ているのは中学生。

お祓い カンペ
弓引き 放たれた矢

お祓いの後,いよいよクライマックスの神事。弓を引く場所に立つと…カンニングペーパーが…。
矢を放つとき,東の弓仕が「天筆和合楽(てんぴつわごうらく)」,西の弓仕が「地福開円満(ちふくかいえんまん)」と唱える。
右下の写真,八角凧と石灯籠のほぼ中央に飛んでいる矢の行方は…?八角凧を固定していたコンクリートブロックはお祓いの後,取り除かれた。

凧の解体1 凧の解体2

以下の説明は冒頭に紹介した西尾市のHPから
二度目は矢を放たず棒持の姿勢のままとする。神事が終了すると,子どもたちが競争で凧を壊して奪い合い,これを持ち帰ると災難よけになるとされる。

餅投げ1 餅投げ2

神事の終了後はお約束の?餅投げが行われた。驚いたのは…右の写真,右の弓士の手元にご注目!!箱のティッシュペーパーも餅同様投げられたのだ!!
冒頭に紹介した西尾市のHPによれば,餅投げは天保10年(1839)から行われたと安政6年(1859)「八日講組合並入用帳」に記されている。

神事以外で興味を持ったこと

古い注連縄 新しい注連縄

二の鳥居と拝殿の間に注連縄が張られている。
他の神社では見かけないので,どんな意味があるか,不明…
八日講を取り仕切っていた神職に伺ったが,「特に意味はない」とのことであった。
この画像は前日(1月7日)のもの

1月8日,新しい注連縄になっている。この注連縄は鳥居のものと違い,今年も手作りであった。 写真では見えにくくて申し訳ありませんが…注連縄に付けられている飾り(三飾り)は八日講当日の早朝までに神社納められた,島民がそれぞれの家で飾っていた正月飾りを解体し,注連縄に付け替えている。

ゴザ 靴

拝殿から弓を射る場所まで敷かれていた茣蓙。縁も本体もポロボロ。物持ちが良い,ものを大切に使う…等とも言うが,これは酷いと思った。

親の躾が悪い?しかし,島民の代表として拝殿に登壇される方々なので「親の躾」の段階ではない…
靴先を外に向けて脱がれていたのは21人中5人…

三角膳 消火栓

昔は神事がすべて執り行われた後,この三角膳で質素に直会が行われていた。
現在の直会は弁当で行われている。
何故三角形の膳なのか,神職に伺ったが…分からないとのことでした。

消火栓マンホールの蓋(見りゃ分かるって?マァマァ)
八劔神社から少し離れた正念寺横の道路


佐久島レポート・目次にへ戻る