ヤ ル ダ ン 魔 鬼 城


ヤルダンとはウイグル語で「険しい崖のある土丘群の地」の意。風蝕で出来た様々な形の土丘が南西約25km,幅約2kmに及んで連なり,見事な砂漠の造形美に圧倒される。

ジュラ紀の地層が主として北西の強風の作用によって侵食され,舟状の高まりが北西ー南東方向に立ち並ぶ光景が広がっている。

一見したところ土でできたもののように見えるが,実際は紅褐色の水成岩で出来ている。それが円柱の塔のように,また,方形の建築物のように見えるので「城」と呼ばれている。

風で運ばれてきた砂粒が岩の表面にぶつかると,その衝突する力と擦れ合う力によって少しずつ削られていき,「城」の中を舞ってさまざまな音を発する。それが奇妙なうなり声に

も聞こえるところから,「城」の中には魔物がいて,あたかも叫び狂っているように感じられ,やがて「魔鬼城」と呼ばれるようになったという。

その音はかつてNHKスペシャル−「シルクロード」で放送されたと記憶している。

ゴビ砂漠 ゴビ砂漠

敦煌から一時間ほど砂漠の中をひたすら走る。「道路」はあるような,ないような…右の写真の少し盛り上がっている部分はドライバーによれば,天然ガスのパイプラインとか

位置関係図 魔鬼城入り口

突然?舗装道路が…右折して舗装道路に乗る。砂漠のど真ん中にポツンと入場料徴収所があり,左の写真は入場料徴収所に掲示してあった見学場所の位置関係図。写真の一
番左が魔鬼城。魔鬼城から河倉城まで100Km以上あり,すべて砂漠の中…右の写真は魔鬼城の駐車場からのショット。写真では分かり難いが,撮影場所と中央に写っている車
との高低差は結構ある。ここで専用バスに乗り換え見学。当然,中国語だけの説明…我々のガイドは同乗してくれたが,殆どのガイドはバスに乗らなかった。中国ならでは?

促されてバスに戻る観光客 風蝕の様子

ポイント毎にバスから降りて,見学。時間が来ると,クラクションをバンバン鳴らし,散った観光客を呼び戻していた。右の写真は紅褐色の水成岩の風蝕の様子

孔雀岩 保護のための杭

お決まりの「似ているでしょ!」シリーズ…これは孔雀岩。他に獅子岩とかドナルドダッグ岩とか…この孔雀岩はよほど人気があるのか,登れないように,柵(杭?)がしてあった…

風が吹く方向 土の部分の高低差

風蝕の様子で風が一方向に吹いているのがよく分かる。一見,平らに見える地面も結構,高低差がある。映画「ヒーロー」の撮影がここでもされたようだが,思い出せない…(^^;;


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