万馬券を獲った勢いで今年のジャパンカップ(JC)を振り返ってみようと思います。
まず、なんと言ってもJCDとJCでのデットーリ騎手の好騎乗が特筆すべきことです。JCDでは、イーグルカフェで早仕掛けの人気馬(ゴールドアリュール、アドマイヤドン)を最内から差しきりました。とっさの判断で最内を突いたのが勝因だと思います。 そして日曜のJCでは、母国イタリアの馬ファルブラヴで終始馬場の良い内々を通り、最後は内から伸びてきたナカタニ騎乗のサラファンとの叩き合いでハナ差競り勝ちました。
今回の中山芝コースは、仮柵をはずしたばかりで内々の状態がとても良く、枠順で明暗が分かれたと思っています。ジャングルポケットやナリタトップロードは、あの位置取りでは大外を回らなければならず、すでに向正面で圏外に去っていました。厳しい言い方かも知れませんが、日本馬の有力どころが外を回らせられたのは、日本人騎手のルート選択の誤りと内をつく勇気のなさのせいと言わざるえません。 私は内をつける技術と勇気は騎手の一番大事な能力と思っています。そういう意味でデットーリやナカタニのJCでの騎乗ぶりは大いに賞賛されるべきと思います。
もう一つ、今回のJCで改善して欲しいことがあります。それは仮柵の移動方法です。どうして日本の競馬場の仮柵は外から内へ移動するのでしょうか。海外では内から外へ移動するそうですがその方が合理的ですし、危険も少ないと思います。是非改善して欲しいと思います。
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