デイトレーダーと初仔
平成19年6月30日の福島競馬場第4レースで愛馬デイトレーダーが29戦目となる障害未勝利戦に出走し、これまでシルクアンジェリカが記録した28戦の出走記録(当ホースパーク)をあっさり塗り替えた。おまけに、結果は勝馬マチカネウソブキに0.3秒差の3着で出馬ラッシュが続く障害戦への優先出走権も確保した。
前にも書いたが、デイトレーダーは2歳の7月に新潟でデビューしたものの、調教で咳をしたり、調教で併走馬に交わされると走るのを止めようとしたりして、典型的な「ハズレ」のパターンだった。正直出資したことを後悔したものである。彼が勝ち上がる一歩手前のところまで来れたのは、厩舎サイドが決してあきらめることなく調教を積んでくれたことと、彼自身にその調教に耐え得る「丈夫な体」があったためだと思う。
血統的には、サドラーズウェルズ系アントレプレナーに母父がトニービンという重い配合でスピード重視の日本の馬場には合わないが、タフさが要求される障害戦には向いているような気がする。変な言い方だがスピードが出ないので壊れにくいのかもしれない。
あと注目すべきは、彼が母ニシノハナフブキの初仔であることだ。中島国治氏が主張されるように一般的に初仔が丈夫だということは確かなようだ。性格的にも素直な性格の仔が出ることが多いような気がする。
そういった意味でもシルクアンジェリカの初仔シルクムーンダストには注目していたが脚部不安が出て状態はあまり良くないようだ。これは勝手な推論だが、シルクアンジェリカは骨折したままの状態で種付けされたが、そのことが悪影響を及ぼしているのではないか。私も肩を骨折したことがあるが、治療中は手足の爪が全く伸びなかった。日高の牧場には古くから「腹造り」という言葉があるそうだが大切なことだと思う。
今年の募集馬の検討では、「初仔」を重要なファクターとして考えてみたい。