今日の一言(H14/07/13)

高額馬の危険

7月9日にノーザンホースパークで開催された「セレクトセール2002」で3億3500万円馬が誕生しました。
血統は父がサンデーサイレンス、母がダンシングキイで、ダンスパートナー、ダンスインザダークの弟という良血馬です。
セリ史上2番目の落札額ということですが、過去のセリでの落札価格のベスト5は、表の通りです。
1位
サンゼウス父トウショウボーイ 母リキサンサン3億5000万円
2位
ダンシングキイ2002父SS 母ダンシングキイ3億3500万円
3位フランクアーギュメント2000父SS 母フランクアーギュメント3億2000万円
4位モガミショーウン父トウショウボーイ 母タニノベンチャ2億6500万円
5位エアグルーヴ2000父SS  母エアグルーヴ2億3000万円
1位のサンゼウスは、1988年生まれでトウカイテイオーと同世代。馬主は倒産したホースマンクラブ。祖母は凱旋門賞馬サンサン。新馬勝ちの後、共同通信杯をイイデセゾンの4着、弥生賞8着。通算成績8戦2勝。
2位のフランクアーギュメント2000は、ラフィアン社長の岡田繁幸氏の持ち馬。育成調教中に骨折。今後は未定だそうだが種牡馬(海外?)という話もあるそうだ。
4位モガミショーウンは、1986年生まれで、馬主はバブルのシンボル最上興産。半兄にカツラギエース。こちらは6戦0勝で全く走らず。
5位エアグルーヴ2000 は牝馬。アドマイヤの近藤利一氏が馬主。まだレースには出てきていないようだが、詳細は不明 (^^;
この5頭の中で、出走歴があるのは、サンゼウスとモガミショーウンだが、2頭とも父がトウショウボーイであることとと馬主が倒産してしまったことが共通している。トウショウボーイ産駒のミスターシービーが3冠を達成した直後であることとバブル景気がこの2頭の高額馬を誕生させたのだろう。残りの3頭はこれから結果が出るが、今後の経過を注意深く見守りたい。
しかし、夢を追うことは、もちろん大切にしたいファクターではあるが、一方で高額馬が値段相応の走りを見せた例は、古今東西をみてもむしろ例が少ないことを我々一口馬主は肝に銘じなければならないのではないだろうか。
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