今日の一言(H14/07/18)

益田競馬場、14年度末で廃止か

7月18日付けの時事通信によると「日本一小さな競馬場」の相性で親しまれている益田競馬場(島根県)が平成14年度末に廃止されることとなった模様です。18日の益田市議会で市長が表明しました。
廃止理由は入場者の低迷で累積赤字が15億円に膨らみ、市財政を圧迫しているからだそうです。
私は、まだ益田競馬場へは行ったことはありませんが、行きたい競馬場のひとつです。是非存続をお願いしたいところですが、昨今の情勢では非常に厳しいものがあります。もし、廃止されれば昨年度の中津競馬(大分県中津市)、新潟県競馬の廃止に続くものとなります。
日本各地にある地方競馬場は地域の方々に競馬というかけがいのない余暇を提供するとともに地方財政にも大いに貢献してきました。また、特にこういった地方の競馬場が日本の在来血統馬の受け入れ先となり、ピラミッドの底辺を支えてきたのです。地方競馬場の廃止は危機に瀕している日本の馬産の死を意味すると言っても過言ではありません。
JRA及び国はこういう時こそ国策として地方競馬の保護を考えるべきなのです。中央競馬界の一人勝ちは日本競馬の退廃に直結することをもう少し真剣に考えていただきたいと思います。首相と担当大臣は今年のダービーを目の当たりに見たはずですが、ダーピーを走った優駿18頭は地方競馬を走っている同世代の1万頭に近い馬たちがあってこそだということをよくよく認識していただきたいと思います。
このところ、エンドスゥィープ、エルコンドルパサーの急死が伝えられ、日本の競馬界にあまり良いニュースがありませんが、地方競馬の廃止は日本の競馬の根幹に関わる問題ですので一言書かせていただきました。
私が国会議員なら論戦を張るのですが。大橋巨泉よ、どうして辞めたんだ!?
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