天栄2歳馬展示会報告


平成16年4月24日(土)に開催されたシルク2歳馬展示会(天栄ホースパーク)に参加しました。
まず最初にお詫びいたしますが、東北自動車道の事故渋滞に巻き込まれ、1時間ほど遅刻してしまいました。そのため当歳募集馬の調教は見学できませんでした。したがって、調教を見学できたのは2歳募集場のうちの調教に参加した馬20頭です。
当日はみぞれが時々降る大変寒い日で、特にトラック調教のあと大雨になりました。したがって騎乗者の談話があまり取れませんでした。
私が談話を取ったのは、フォルテ、ホームラン、マイティの3頭です。報告記はこの3頭を中心に書きましたのであしからずご了承ください。

シルキーフォルテ(2-29)マーベラスサンデー×アイバーズイメージ
奥平真治(美浦)460s 153p 182cm 20.0cm
ショートトラックでのダク、キャンターの動きも軽快で結構首を使うフォームで好感が持てました。番号が一番若いため20頭の先頭をつとめていましたが、騎乗者の指示によく従っている感じがしました。
ダートコースの調教でも息遣いも良くかなり仕上がっている感じが見受けられました。
騎乗者の方は「このくらいの仕上がりで入厩する馬もいる」「上の兄弟より走る」「脚元は丈夫」「馬群に入ると前へ出ようとする」「気性は素直」という話でなかなかの好感触。
第13仔ですからこの値段(600万円)でしょうが、母はイタリアオークス馬 、走られても驚けません。
ちなみに、母親が高齢出産で生んだ子で走った有名な馬はセクレタリアト(米三冠馬)ですが、セクレタリアトは、第9仔(母親との年齢差は18年)です。フォルテは第13仔(母親との年齢差19年)ですからネックとしてはこのあたりでしょうか。私は気にしません。
現時点で追加出資の一番手です。

シルクホームラン(2-57)マイネルラヴ×ウインクドリーム
佐山優(栗東)458s 156p 173cm 19.5cm
ショートトラックでは結構首はうまく使うのですが、少し動きが硬い感じがします。ただ、ダート向きのピッチ走法なのかもしれません。
ダートコースの調教では、動きの硬さはあまり気になりませんでした。ハリ明けですがよい動きだったと思います。
騎乗者の方は「いつもは気の荒いところを見せるのだが今日はおとなしい」「トモにまだ力がついていない。本格化するのは秋ぐらい。無理に使って壊すよりはじっくり仕上げたほうがよい」と仰っていました。
ラフィアンのラヴ産駒は、結構仕上がりが早いという話ですが、シルクとは好対照で面白いです。兄(ダッシュ)は1勝し、姉(ヴィザージュ)にも出資していた関係でとても気になる1頭です。
こちらも、兄が勝ちあがっており、800万円はお買い得か。ラフィアンのラヴ産駒の6月デビューを見てからの決断になりそうです。

シルクマイティー(2-64)Giant's Causeway×Priory Belle
尾形充弘(美浦)504s 157p 180cm 21.0cm
装鞍所から見ていましたが、エラスティクという馬具を着けていました。エラスティクはあごの下と胸前をゴム紐で結び、首が上がらないようにする矯正馬具だそうです。
馬体は写真のとおり凄い迫力ですがどうやら性格もきつめのようです。目つきが鋭く、ある意味威厳みたいなものを感じました。シルク・ホームページの動画とはかなり異なる印象を受けました。
調教は矯正馬具のおかげか、首の低い良いフォームで走っており、息遣いも良かったように思います。
騎乗者の方は「脚元はとても丈夫」「エラスティクは走る時に悪さをしないようにつけている。首の高いフォームを矯正する効果もある」「気性は荒い方」と仰っていました。
個人的には、きつめの性格が良い方向に出ればかなりの大物になるかもしれないと思っています。


そのほかでよく見えたのは、ポテンシャル(2-30)、トムキャット(2-48)、チャプター(2-59)あたりです。
ポテンシャルはソエの手術明けですが、軽快な動きで馬体もよく見えます。トムキャットは、馬体は小さいですが低いフォームで息遣いも良かったです。チャプターは産地馬体検査の声がかかったこともあり、かなりの仕上がりを見せており、、動きも軽快でした。
あと期待していたエクストラですが首が高く個人的な好みではありません。ただしこちらも好仕上がりで入厩も早そうな感じでした。

とにかくみぞれ交じりの寒い一日で薄手の長袖シャツで参加した私にとっては寒さとの戦いでした。写真が手ぶれ状態で、皆さんにお見せできなかったことをお詫びいたします。