我が家は築１１年半。
それなりにくたびれてきたけど、改装・改築にはまだ早いかな。
屋根・壁業者から電話がかかってきたときは、
「ウチはまだ新築ですから」と言って断ってきたのだ。
１０年点検でチェックしてもらって、
クラックなんかは補修してもらってるので
あと５年くらいしてからでないともったいないし。
そのうち、ツタがさらに繁殖してどうにもならなくなったら
外壁の塗り替えをやろうと思っている。
そのときは、いまよりもっと鮮やかな
緑色にしようと思っているのだった。
でも先行してやっちゃったのが玄関扉の新調。
これまでのは、黒いスチール扉で、
無難に家には似合ってはいたのだ。
でも、傷が目立つし、ヘタってきたし、
鍵も防犯上弱い古いタイプのものだし、
息子が何度か鍵をなくしてたりするので
どうせならドアごと取り替えちゃおうとなったのだった。
もちろん、替えるんなら新しいのは緑色にせねばならんでしょう。
最初は簡単に考えてて、業者の人に、
緑色のにしたいんです、と言ったら、
この家の造りには似合いませんよ、と即答されてしまい、
いったん諦めてしまってたのだ。
でもカタログを前にため息をついているボクに、
妻が「どうせアンタのことだから、後から緑色にしとけばよかったーって、
くどくど言うに決まっているから緑色にしとけば」と言ってくれて、
勇気凛々、再度業者に緑色のもので提案して欲しいと告げたのだった。
なかなか、施工のカンケイで合うのがなくて、
業者さんも苦労したようなのだけど、
数週間後、カタログを持ってやってきて、
じゃあコレで行きましょうと写真の扉に決定。
実際に出来てみるまでは、
緑色の壁に緑色の扉が合わなくて、
すごく変になるんじゃないかと不安もあったし、
息子たちは「なんてことしてくれたんだ」みたいな言い方をするので
ドキドキしてたのは確かだったね。
そして３月、
まる１日の工事で扉は完成。
これが、期待以上に違和感なく家に溶け込んでて、
心から緑色にして良かったと思ったのだった。
実は、ここに書いている文章では伝えきれないくらい
嬉しくて嬉しくてしょうがないのだ。
毎日、新聞取りに外に出て振り返るとき、
外から帰ってきて家が目に入ったとき、
内側からも、玄関の吹き抜けの照明に照らされてるのを見るとき、
扉が緑色だっていうだけで、
こんなにも幸せを感じるのは
自分でも予想していなかったほど。
ボクは緑色が好き♪なんだと、
あらためて実感したのだった。