2013年の目録    非常識の館の入口へ参ります   総目次がご覧になれます  

              目次 

   生活機能の基本チェックリストについて     2013/12/17 

   里の秋・特定秘密保護法・小論文        2013/11/28 
   ありえない!汚染水保管             2013/10/20 
   十七年蝉                   2013/10/13 
   ありがとうございました
            2013/10/11 
   天上天下唯我独尊               2013/9/27 
   魚心・・・、ことわざについて         2013/9/20 
   原発事故の責任                2013/9/19 
   シリア内紛 アメリカとロシアの綱引き     2013/9/11 
   国家                     2013/9/7 
   夜討、朝駆け武士の慣い            2013/8/31 
   やめて、やめて、やめて            2013/8/23 
   全国戦没者追悼式               2013/8/17 
   汚染地下水流出                2013/8/6 

   第九条                    2013/8/1 
   言いそこないは聞き手のそそう         2013/7/13 
   四分の一で憲法改正発議            2013/7/4 
   二大帝国主義国家による世界経済の分割支配   2013/6/16 
   不平等条約締結に参加             2013/5/26 
   放射性物質漏れ                2013/5/26 

   夢の話                    2013/5/5 
   お御輿にされた「女性」            2013/4/20 
   民主主義と一票の格差             2013/4/16 
    在特会を知っていますか             2013/3/30 
    えりまききつねざると現代医学                  2013/3/27 
    物価が上がらないのは困ったことだ              2013/3/25 

   “事象”東電は本質を言っていた         2013/3/23

    膨潤                      2013/2/21

    小乗仏教か大乗仏教か 未完                  2013/2/11~

    氷山の一角                             2013/1/31

    落下核燃料はどこにある                     2013/1/12

    排気フィルター                           2013/1/6


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ここから下は本文になります。


   生活機能の基本チェックリストについて     2013/12/17

 名古屋市緑区の保健所が主催する介護予防「いきいき教室」はれはれコースが12月13日に終了しました。

終了にあたって、生活機能の基本チェックリストに回答して帰りました。

 チェックリストに答えているときに、この回答だと後で何か言われるのではないかと思いました。案に違わず週が替わってすぐに電話がありました。

 「チェックリストの5番から10番と13番から15番までが1になっています今教室が・・・」来たと思いました。

 本当ならば、最後まで聞いて答えなければいけないのですが、途中で遮ってしまいました。

 何にも分かっていないのに一方的に勧められたことに苛立ってきたのでした。

 「どうして1に丸をつけたかご存知ですか。」話慣れない欠点が露呈されてしまいました。

 話の中で「絶対に正しいという真理の下で・・・」などという大それた言葉まで使ってしまいました。何を言われたからこんなことを言ったのか正確に記憶していませんが、たぶん、チェックリストが広く使われているものであり学者も認めているものであるという言葉に反論するためであったように思います。

 こんなやりとりの、責任を果たすために自分なりの根拠を挙げてこの種のチェックリストの適性を検討してまいります。

『生活機能のチェック』(基本チェックリスト)こころとからだの元気度をチェックしてみましょう

    質   問   事   項      回    答
いずれかに○をつけてください   
「1」と回答
した項目数 
1 バスや電車で1人で外出していますか  0.はい  1.いいえ   
2 日用品の買い物をしていますか 0.はい  1.いいえ   
3 預貯金の出し入れをしていますか 0.はい  1.いいえ   
4 友達の家を訪ねていますか 0.はい  1.いいえ   
5 家族や友達の相談に乗っていますか 0.はい  1.いいえ   
6 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか 0.はい  1.いいえ   
7 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ちあがっていますか 0.はい  1.いいえ   
8 15分位続けて歩いていますか 0.はい  1.いいえ   
9 この1年に転んだことがありますか 1.はい  0.いいえ   
10 転倒に対する不安は大きいですか 1.はい  0.いいえ   
11 6ヶ月で2~3kg以上の体重減少がありましたか 1.はい  0.いいえ   
12 身長     cm   体重    ㎏
 BM:(   )=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m) 
1.18.5
    未満
0.18.5
    以上 
 
13 半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか 1.はい  0.いいえ   
14 お茶や汁物等でむせることがありますか 1.はい  0.いいえ   
15 口の渇きが気になりますか 1.はい  0.いいえ   
16 週に1日以上は外出していますか 0.はい  1.いいえ   
17 昨年と比べて外出の回数が減っていますか 1.はい  0.いいえ   
18 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの 物忘れがあると言われますか 1.はい  0.いいえ   
19 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか 0.はい  1.いいえ   
20 今日が何月何日か分からない時がありますか 1.はい  0.いいえ   
21 (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない 1.はい  0.いいえ   
22 (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった 1.はい  0.いいえ   
23 (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる 1.はい  0.いいえ   
24 (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない 1.はい  0.いいえ   
25 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする 1.はい  0.いいえ   
 (1)~(25)の項目で「1」と回答した項目数  (    )項目
 *現在の健康状態はいかがですか   よい・まあよい・ふつう・あまりよくない・よくない  

さて問題点を挙げ検討してまいります。
1 (1)について、外出は常に自家用車とかタクシーとか自転車という人は「いいえ」になります。1人ということがだいじなのならば、この質問は不適切な質問と言ってよいでしょう。

2 (2)と(3)について特殊な階級の人も対象にしたチェックリストだとすると不適切になりますが一般的には認められる質問と思われます。

3 (4)について、友達がいない人は当然「いいえ」になりますが、何を知るための質問であるかが分かりません。
 友達がいても訪ねないのか、友達がいないから訪ねられない、はたまた、友達が近くにいれば訪ねるのか、多くの場合に対応した質問とは言えません。

4 (5)について、(4)以上に複雑な場面が想定されます。“家族がいるいない”と“友達がいるいない”4通りの場面が考えられます。ですから、単純に考えても(4)の4倍の場面が考えられるわけです。さらに複雑なのは、家族や友達との人間関係も問題に加わってくることになります。質問者が結果によって行動を起こすとするとどのようにされるのでしょうか、まさか、家族や友達を訪問して、もっと相談するようにと指導されるのでしょうか。問題点山積となりますでしょう。興味本位と受け取られるような質問は適切な質問と言えないでしょう。

5 (6)について、この質問の欠点は“昇っていますか”にあります。省略した言い方にしても“昇れますか”とすべきでしょう。足の運びに不自由を感じた人は階段を利用するときにはより安全な方法をとるのが当然な行いと思います。
 昇ることに質問されて、より危険な降りることがないのはどうしてでしょう。

6 (7)について、(6)の欠点がそのまま(7)の欠点であります。もっといけないのは、たいていの人はふだん深く腰掛けます。その体制で立ち上がれる人は少ないと思います。

7 (8)について、質問される人を頼って質問するようなことは質問紙を作る上で慎むべきことと思います。“15分位続けて”ですから13分や14分を考える人はいないでしょうが、そう考えても悪くないでしょう。わたしが考えますのは15分以上です。
 しかし、厳密に考えれば、15分か16分多くても17分というところでしょう。3㎞も歩くのは“いいえ”と答えるのが正しい答えとなりましょう。

8 (9)について、客観的な質問でありますが。大きな疑問があります。相撲はほとんどどちらかが転びます、ときには2人ともに転びます。相撲でなくても、押されて転ぶことがあります。足を取られて転ぶこともあります。平らな道路でも転びます。全部「はい」となります。場面の設定が必要であります。

9 (10)について、転倒に対して不安のない人がいるでしょうか、この質問は上の4つの質問と違い心情に対する質問であります。同じ枠に入れてはいけない項目と考えられます。

10 (15)について、口が渇いて気にならないなどということが考えられません。尋ねるまでもないことと思います。
 むしろ、気にならない人の方が要注意ではないでしょうか。

11 (17)について、自信を持って答えられる人はいないと思います。

12 (18)について、「いつも同じことを聞く」とか「いつも同じ事を言われる」こういう言葉は認知症になった人やなりかかっている人に対して言ってはいけない言葉だと言われています。その言葉をあえて取り上げられた意図がわかりません。回答者の周りの人の心無さの調査を目的としていないのであれば例を別なものにすべきであります。

 言わざるを得ないから同じことを言うそういうことだってあります。こんなときに、「いつも同じ事を言う、ボケの始まりだ」と言ってはぐらかすようなことは良くないと思います。

 この質問を読んで「そうだ、よく言われる。」と思い、「はい」に〇をつける者の心を思いやって欲しいと思います。

 また、回答者の周りの人が「いつも同じことを言う。」ということを言わないように努めていられたら回答は「いいえ」になります。

 ということは、この項目は回答者とその周りの人々との人間関係を知るための項目とも考えられますが、それにしても「いいえ」の示すことのあいまいさは否定できません。

13 (20)について、日にち曜日は社会生活の上で重要なことだと思います。しかし、このことと、選挙の比例区で最多数の得票政党が優先的に1名当選となり残りの(定数-1)を比例配分するなどというまやかしの比例区制であることを知っていることとどちらが大切なのでしょうか。どうして、この項目が三分の一の重みであるのか理解に苦しみます。

14 (23)について、この項目を含む5項目はうつの傾向を調べる目的のようです。ですから、わたくしには問題点が分かりません。しかし、(23)は使用されている言葉に疑問があります。「以前は楽にできていたこと」の楽にできていたことがどんなことを言っているのでしょうか、楽にできるといえば、容易にできる・やすやすとできる・簡単にできるという言い方ができる言葉だと思います。ですから、「おっくう」は「難しく」がよいように思われます。しかし、これですと、うつと関係がなくなってしまいます。
 
 「おっくう」はめんどうで気がすすまないことですから、「おっくう」に合わせると「楽にできたこと」は気楽にとりかかれたことということになります。うつにはこの方かよいようです。

国語の知識が乏しいわたくしでもこれだけの疑問点がある質問紙によって選り分けられたとしても、坐していては得られない縁をありがたく、生かすことに努めるのが一番のようであります。

蛇足 『生活機能のチェック』は特定秘密保護法によって特定保護に指定される前に公開いたしました。
   

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  里の秋・特定秘密保護法・小論文        2013/11/28

 1 しずかなしずかな 里の秋
   お背戸(せど)に木の実の 落ちる夜は
   ああ母さんと ただ二人
   栗の実煮てます いろりばた


 2 明るい明るい 星の空
   鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
   ああ父さんの あの笑顔
   栗の実食べては 思い出す

 3 さよならさよなら 椰子(やし)の島
   お船にゆられて 帰られる
   ああ父さんよ ご無事でと
   今夜も母さんと 祈ります

 この詩を読んで父さんについて小論文を書きなさい。と言われたとします。

 回答1 しずかなのどかな里から旅立った父、母と子から、折りにつけて慕われる父親。
その父がが南の島から、船に乗って帰ってくる、父さんはなにをしに、南のどの島に行ったのかは分からない、しかし、父親が帰ってくることは分かっている。母と子が親の無事祈っているほどに、父さんは母と子にしたわれている。そんな父さんである。

 回答2 昔のことです、ある地方では、亡くなった人を船に乗せてあの世に送りだす風習があったそうです。この詩の父親は亡くなっているのではないだろうか。どこか分からないが南の椰子が生えている島でなくなり、その島の風習で船に載せられあの世に送りだされたのであろう。あの世に、無事に着くまでに魂が悪魔に食べられないようにと、母と子は祈っているのであろう。

 論文の出来不出来はさておきまして、特定秘密保護法の運用が、上の2つの論文のようにならないとはかぎらない。多くの人がそんな不安を感じているようです。父親(民)を生かすも殺すも解釈者(執行者)しだいということです。このような法のようで法でない法律はいかがなものでしょうか。

 蛇頭(こんな言葉はありませんが、蛇足に対した造語です。なくてはならないことを振り返って補う言葉です。)

 出題を次のようにかえて考えます。“里の秋”について小論文を書きなさい。と言われたとします。そこで、秋の景色について書いたとします。

 しかし、“里の秋”に書かれた、母子の心情について書かなければいけないのでした。ですから、この秋の景色についての論文は失格になってしまいます。

 特定秘密保護法の運用は、どうやら、このように行うことも可能になるようです。これは、力があればなんでもありとする
自民党の意志の表れといえましょう。

 もう一つ大切なことがあります。昨年の政権交代以前の自民党の行動を見ていたら分かることであったのですが力を得れば自党の利益のみを大切にして他を顧みないということです。具体性はありませんが、このようなことになることは分かっていたはずです。

 小選挙区制の選挙方法もありますが、議席を与え過ぎた選挙民の責任も免れません。

 もう一言追加します。特定秘密保護法は尖閣諸島付近で中国の漁船が日本の巡視船に衝突した事件がありました。そのときの動画が流れました。この衝突時の動画が流れたことが契機になって秘密保護の動きが起きたということです。

 しかし、この動画は日本の主張の正当性を世界に示したことになりました。あの動画が流れなかったら日本の言い分は信じられなかったと思います。

 もし、当時に秘密保護法があったとしたら、動画は流れなく日本の主張は信じられなかったでしょう恩に報いるに仇をもってするのは許されないことでありましょう。 


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   ありえない!汚染水保管            2013/10/20

 10月6日のサンデーモーニングで東電の汚染水もれの話題が出ました。傾斜地に5個のタンクが並んで立っている構造です。

 「ぎりぎりまで汚染水を入れようとしたところ海側のタンクからあふれ出たということです。」という説明がありました。

 この説明を聞いておよその構造が分かりました。水位計が山側のタンクについていて、隣り合うタンクを繋ぐ配管は比較的低いところにあるのだと思います。

 一番山側のタンクに汚染水を注入します。そのタンクが一杯になると次のタンクに流れる、こうして、つぎつぎに、山側からタンクが一杯になっていって、最後に海側の一本が一杯になる。そして、水位計は海側のタンクについている。このような構造になっていれば、今回のような事象になることはなかったはずです。

 しかし、実際は、海側のタンクが一杯になっていても山側のタンクは一杯になっていなかったのでしょう。そこで、さらに汚染水を入れたに違いないと思います。山側のタンクに、ぎりぎりまで汚染水を入れるように命じた人はタンクの構造を知らなかったのでありましょう。

 設計者がこの構造にしたとは思われません。想定力が弱い人だが決定権を持つ人が関わったのではないかと思います。

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   十七年蝉                   2013/10/13

 夏が来ると「待ってました。」と蝉の合唱が響きわたります。

 ご存知のように、蝉は毎年鳴きますが地中で成長して地上に出て来るまでに、アフラゼミですと6年ほどかかります。

 蝉は3000種ほどあるそうですが。北米には13年・17年かかって地上に出て来る種があるそうです。

 特定の種類の蝉ではなく、数種の蝉の総称のようですが、13年ごと、17年ごとに大発生して騒ぎ立てるので13年蝉、17年蝉といわれているようです。

 どうやって13年・17年を確かめたのかは知りません。根拠は、13年ごとに、または、17年ごとに大発生するからということのようです。しかも、どうやら、1種類の蝉でないようです。

 13年蝉と17年蝉は出現する地域が違うようです。

 13年蝉と17年蝉は13と17が素数であることから素数蝉と言われているようです。

 だからと言って、7年おきや11年おきに大発生する蝉はいないようです。

 イギリスのある博士は天敵との関連から素数年の間隔を説明していますが、かなり、こじつけな見解のようです。

 授業では天敵が発生する間隔を6年として説明していました。その天敵はなにかという説明はありませんでした。

 数学者の業でしょうか、全てを数で説明しようとしていられるようです。仮定からでなく、事実から確かめることの重要さを教えられました。

 
 ウイキペディアに載っています17年蝉と13年蝉の種名は次のとおりです。

 以下はウイキペディアの文を転載しました。

17年ゼミ

13年ゼミ

M. neotredecim は2000年に記載された新しい種である。


年次集団

周期ゼミは、発生する年により年次集団(brood)に分けられる。理論上、17年ゼミには17、13年ゼミには13、計30の年次集団が存在しうる。17年ゼミの年次集団にはI~XVII(1~17)、13年ゼミの年次集団にはXVIII~XXX(18~30)の通し番号が付いている。

ただし、実際にある年次は30の半数の15である。したがって、全米のどこでも周期ゼミが発生しない年もある。

年次集団は種によってはほとんど分かれていない。年次集団XVIIが M. septendecim のみからなる以外は、年次集団は複数の種からなり、多くは同じ周期の全ての種からなる。(下の表を見ると、年次集団5は絶滅しており、上記の年次集団17も絶滅したようであります。記:電冊筆者)

なおこれらは全米での話で、各々の地方には1つの年次集団しか生息していない。つまり、ある地方での周期ゼミの発生は17年に1度または13年に1度である。

年次集団    発生年 

周期ゼミ(しゅうきぜみ)とは、セミのうちMagicicada 属に属する複数の種の総称。

  毎世代正確に17年または13年で成虫になり大量発生するセミである。 その間の年にはその地方では全く発生しない。ほぼ毎年どこかでは発生しているものの、全米のどこでも周期ゼミが発生しない年もある。周期年数が素数であることから素数ゼミともいう。

分布
 アメリカ合衆国の東部。セミの仲間は世界中に分布しているが、この周期ゼミという現象が確認できるのは、世界の中でもアメリカのみである。

 17年ゼミは北部、13年ゼミは南部に生息する。

 なお、アメリカ合衆国には周期ゼミしかいないわけではなく、周期ゼミ以外のセミも100種以上生息する。

 17年ゼミと13年ゼミが共に生息する地方はほとんどない。          
前回  次回 
17  1 1995  2012 
2 1996  2013 
1997  2014 
1998  2015 
1999  2016 
2000  2017 
2001  2018 
2002  2019 
2003  2020 
10  2004  2021 
11  1954  2022 
13  2007  2024 
14  2008  2025 
13  19  1998  2011 
22  2001  2014 
23 
2002  2015 

周期発生の理由

周期的発生および素数年発生の適応意義を最初に指摘したのはロイドとダイバス(Lloyd and Dybas,1966,1974)である。彼らは素数年での同時発生は、捕食者が同期して発生する可能性を抑えられるためではないかと指摘した。13年と17年の最小公倍数は221年であり、同時発生は例えば4年と8年に比べて頻度が小さくなる。それぞれの大量発生についてはいわゆる希釈効果で説明できる。まとまって発生することで個体が捕食される可能性を低下させることができる。かつては種の保存のためと説明されたが、現在では個体の生存に有利であるためと考えるのが一般的である。

それとは別に、吉村仁は氷河期と成長速度を関連付けて説明した。他の周期をもつ種と交雑するとその周期が乱れるため、同じ周期を維持できなくなる。従って交雑種は大量発生年からずれて発生するようになり、希釈効果を受けられなくなるか、配偶相手を見つけにくくなる(ウォレス効果あるいは正の頻度依存選択による分断性選択)。そのため、もっとも他の周期と重なりにくい素数周期のセミが生き残った、と主張している。これは現存する17年蝉と13年蝉の他に化石種として12年蝉、14年蝉、15年蝉、16年蝉、18年蝉が発見されていることが証拠だとされる。

 かなり長くなりましたがウイキペディアからの転載です。そのまま載せましたのには訳があります。細かいようで大切なことに疑問があるからであります。以下列挙いたします。

 周期発生の始めの方の「素数年での同時発生は、捕食者が同期して発生する可能性を抑えられるためではないかと指摘した。」と言われています。しかし、捕食者が周期発生をしないときは、蝉が周期発生をしても何の効果もないことになります。

 さらに、セミが望んだからと言って周期発生になるなどということが可能であるとは思われません。さらに、セミが天敵の発生周期を知ることも、その周期に合わせて、最少公倍数が大きくなるような発生周期を願うなどとということはとても信じられません。

 蝉に意志があったとしても、意志によって生態がかわるはずがないと考えるのであります。

 進化は環境に適応することによって行われるものと思います。素数蝉だけが周期発生をするようになった、言い換えると周期発生をしたものだけが生き残った理由はなにかを説明する必要があると思います。

 具体的に言いますと、100種もある蝉の内の2種だけが生存に不適な環境が12年間、または、16年間続き13年目、または、17年目に生存に適した環境になる。この環境とはどのような環境であるのでしょうか。

 化石種として12年蝉、14年蝉、15年蝉、16年蝉、18年蝉が発見されていることですが。周期を確定できるような資料が出ているとは信じられません。

 13年、または、17年地中にいなければならない理由は天敵以外のことにも求めなければならないと思います。また、絶滅した年次集団が理論値の半数に及んでいるのも調査を要することではないでしょうか。


 天敵説にこだわる人は、先ず、天敵を特定しなければなりません、そして、その天敵の総てについて発生の周期を調べる必要があります。

 13と17共に素数数学者にとって夢の話です。我が田に水を引きたくなる気持ちは当然のことだと思います。13と17の最少公倍数を求めたくなるのも分かります。しかし、この最少公倍数の大きさは13年ゼミと17年ゼミが発生地域を別にしていることの説明にはなると思いますが、周期発生の原因にはなりません。


 10月31日午前三時過ぎに目が覚めました。色々な考えが浮かびました。ふと、素数蝉のことが浮かんできました。以下白昼夢の考えです。

 アブラゼミは6年周期と言われている。これは「のようだ。」だ。

 周期が分かっているセミはいない。

 アブラゼミは、同じ場所で毎年発生する。

 素数蝉は、地中では毎年いる。

 進化の過程で周期ができた。

 1年ゼミ・2年ゼミ・3年ゼミ・・・・12年ゼミ・13年ゼミ・・・17年ゼミ・・・ができた。

 いくつかの種類は絶滅した。いくつかの種類は毎年発生するようになった。いくつかの種類は周期発生するようになった。

 天敵があるとすると、それは、地上のもののはずだ。

 ネズミ・ネコ・イヌ・カエル・ヘビ・トリ・ハチ等

 どれも、毎年地上にいる。

 周期天敵説は違う。

 気候の影響はどうだ。

 13年ゼミも17年ゼミも場所をかえて毎年発生するのは、進化で説明できるだろうか。

 第一、北アメリカのどの地域なのかも分からない。

 このあたりで、八時半を過ぎてしまいました。わたくしの脳は論理的思考を拒否しだした。


2014/3/28

 上記の表を見ていて、おかしいと思うことを見つけました。
17年ゼミの11年次集団は前回が1954年ですから既に絶滅しているのではないかということです。次回が2022年というのは68年も後のことです。

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   ありがとうございました            2013/10/11

 ある外国籍の住職の言葉てす。「日本語ほどきれいな言葉は世界中にはありません。」「なぜかと言いますと過去のことに“ありがとうございました。”と礼を言う言葉は日本語だけですから。」。

 NHKのEテレ“こころの時代”の一番組にあった言葉です。聞いて「そうなんだ。」と思いました。言った人は四国八十八か所十三番札所大日寺住職 金
 昴先(キム ミョウソン)という方です。彼女は韓国の伝統舞踏の名手と言われた人で日本で公演をしているときに大日寺の住職に見初められ結婚したということです。

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   天上天下唯我独尊               2013/9/27 

 今朝、2時13分目が覚めました。今日は夢からの続きでなく、三・四度話が替わって突然この言葉“天上天下唯我独尊”が浮かびました。この言葉の意味はおよそのところは分かっています。しかし、なぜ、誕生直後なのか、この誕生直後の意味は何かと思いました。

 それ以前にこの言葉は本当に釈迦の言葉なのかと思いました。試しにインターネットを見ました。ウィキペディアに長阿含経に釈迦以前の七仏の第一仏の“毘婆尸仏”が誕生のときに言った言葉とありました。釈迦の言葉ではありませんでした。結局、大乗教の仏話の一つのようであります。

 七仏にしても、釈迦と同じように行を積んで悟りを開いて仏になったのでありますから誕生したときはただの人であったはずです。生まれて直ぐに歩いて言葉を言うことなどできません。
 悟りを開いて仏として生まれ替わったときの言葉であったとするならば納得ができるのであります。

 では、なぜ新生児が説いたことにしたのでしょうか、どうせ、仮想の話ですから思い切って推測してみました。 
 一つは、この言葉を説いた人物が、いかに、すばらしい人であったと強調したかったのでありましょう。

 さらに飛躍してみました、この言葉を言ったのが赤ん坊であったとしても言葉が意味することは真実である。 

 言った者が赤子であつても、鬼羅刹であっても、老人であっても、王や学者でもあっても変りはなく尊い言葉である。言った者に関係なく、言葉そのものに価値があるのだ。

 このような意味を含ませているのだと思いました。

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  “魚心あれば水心あり”ことわざについて         2013/9/20

 昔々、そのまた、昔。なぜ、ことわざが沢山あるか、このことを論じた本を読んだことがあります。記憶を引っ張り出してみますと、「ことわざか多いのは、昔、ことわざ合戦ということがあったのだいうことです。村と村が対抗しでことわざの言い合いをしたのだそうです。なぜ、ことわざを言い合うのか、勝負がついたらどうなるのか、書いてあったのかなかったのか、記憶がありません。

 ことわざのなかには、使いようによっては言っている者の意向を言われている者に押し付ける効果があるようです。この言葉の働きは、何も、ことわざに限ったもことではありません。標語でも、熟語でも持っています。昔「三位一体」とか、「骨太」とか訳の分からない言葉や熟語語が幅を利かしたことがあります。

 “魚心あれば水心”も押しつけの道具として使われるようです。魚には心があります。しかし、水には心がありません。けれども、ない心を心ある、として欲しい。無理難題を押し付けるときに使われることわざと解してよいでしょう。
 
 「わたしは、あなたのことをこんなにも思っています。魚心あれば水心ありと言います。あなたもわたしに心を向けてください。」この言葉に利害がを加えて口説けば、かなりな力を発揮するのではないでしょうか。
 このような口説きには、きっぱりと断ることが必要ですが、はっきり言うのははばかられる気持ちが起きるものです。
 やんわりと断ることわざがあればよいのですが、いかがですか、考えてみてください。仮の名をつけてメールをくだされば、ここに載せます。


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  原発事故の責任                2013/9/19

 2013年9月10日の中日新聞の朝刊一面に白抜きで、原発事故全員不起訴と書かれている記事が出ていた。記事をそのまま書くと次の通りである。

 “東京電力福島第一原発事故をめぐり、東京地検は九日、業務上過失致死傷容疑などで告訴・告発された当時の東電幹部や政府関係者ら四十二人全員を「大津波を具体的に予測できたとは言えず、刑事責任を問うのは困難」として不起訴にした。”

 記事の後半には“東電が二〇〇八年に一五㍍を超える津波を試算しながら対策を取らなかったのが過失にあたるかどうかが最大の焦点だった。”
 “東京地検は「最も過酷な条件で設定した試算で、数値通りの津波の襲来を具体的に予測できたと認めるのは困難」と指摘。すぐに対策を始めても震災までに完了できず事故を防ぐことは難しかったと結論付けた。”とあります。

 この不起訴理由には疑問点があります。

 先ず。“具体的”という言葉はどんなことを現わすのかということです。一五㍍というのは十分具体的であると思いますが、実際は十五㍍より大きかったから具体的でないということなのでしょうか。
 予測値は実際と違うことは当然であると思うのですが、もし、この“具体的”いう言葉が司法村の方言であるのならば、記事の中で解説されでしかるべきだと思います。

 次に、“すぐに対策を始めても震災までに完了できず事故を防ぐことは難しかった”この言葉は不思議な言葉ではありませんか。
 特に“震災までに完了できず”ということが大きな理由であるならば、震災が三月十一日に発生することが分かっていたということになります。
 普通に考えると、対策は、試算されたときから直ぐに始めるべきものではないでしょうか。工事の途中で震災がきたら、それまでの、事業が無駄になるなどということは、対策を怠る理由にならないでしょう。

 追及されなければならないのは、原発は絶対に安全であると宣伝して、住民を洗脳したことであります。住民ばかりでなく社員を洗脳し、同時に、幹部自身も自分を洗脳していたことであります。その具体的な証拠はベントの遅れであります。ペントの方法は手引書に書いてなく、どこをどうすればベントがてきるか、海外の原発関係者では初歩的方法が分からなかったということであります。そうです、事故は絶対にないと信じていたわけですから、事故に対する方法など必要なかったのです。

 英語の手引書を調べている間ベントはできなかったのでありますから、過失の責任は明らかであります。

 
ベントの遅れは判断の遅れではなく、無知の結果であることを検察も告発者も知る必要があります。

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  シリア内紛 アメリカとロシアの綱引き     2013/9/11

 9月10日のTVのニユースは、ロシアの外相が「シリアの化学兵器の使用問題について「シリアの化学兵器の調査は国際機関が行っては」と発言した。と報じました。

 このロシヤ外相の発言に対してアメリカのオバマ大統領は肯定的な発言をしたということです。数日前に武力介入の決断をして、議会に承認を求めていたオバマ大統領ですが、武力介入に反対する大勢の支持者、加えて、イギリス議会が武力介入に反対の議決をした結果、イギリス首相の不参加表明があり、考えようによっては、“渡りに船”であったのではないかと思われます。

 アフガニスタン・イラクでかんばしい成果が出せなかった、アメリカの軍関係者、そして、売り上げが少なくなっている軍事産業関係者。彼らからの圧力に押されて武力介入を表明したと思われるオバマ大統領ですが。

 今朝のニユースで。ロシアの提案を受け入れたと分かりました。

 アメリカとロシアの綱引きはどちらが勝ったのでしょうか、引き分けでしょうか、お芝居だったのでしょうか。

 9月14日のあさ、いつものように目が覚めてしまいました。ふと、シリアのことを思い出しました。あれからどのように進展したのかと思いました。

 突然、いい打開策が見つかりました。わたくしの思いついたその案は次のようなものです。

 “ロシアの提案の国際機関に関することは、シリアと関係が深いロシアと中国が互いに協力し合って推進することにする。”

 この案であれば、アサド大統領にしても国際機関との交渉がし易くなるでありましょうし、提案したロシアは立場上努力するでありましょう。中国にしても関係が深いシリアのことですから、真剣になるでありましょう。協力して進めるのですから、一国の思惑は小さくなり、ひいては、シリアのためになる。

 アメリカにしても軍事介入をした損失を免れることになる。ロシアと中国にシリアの安定ができれば、ロシアと中国は世界から称賛されるでしょうが、アメリカは実を得ることになる。さらに、世界の警察の看板を下ろせることになって、損な役割りから解放されることになる。その結果、世界の安定が近ずくことになるでしょう。

 後半は、いささか、“風が吹けば桶屋がもうかる”になりましたが。自画自賛というところです。


 9月15日の中日新聞の朝刊に

対シリア
化学兵器全廃米ロ合意 来年半ば目標 攻撃は当面回避”

とあった。


 “ケリー米国務長官とロシアのラブロフ外相は十四日、スイス・ジュネーブでの会談で、シリアのアサド政権に来年半ばまでに科学兵器を完全に廃棄させる枠組みに合意した。”とあります。

 9月17日の朝刊には、国連の発表で、使用された化学兵器はサリンでロシア製の疑いがある。と報じています。

 10月4日の朝、ふと、気が付きました。なぜ、アメリカとロシアの二国だけの会談で安保理の案が決まってしまうのかということです。


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  国家                                2013/9/7 

 今まで、国家とはなどということは、考えないで過ごしてきました。しかし、最近になって、権力を握っている人たちやそれに繋がる人たちの言う国家と、わたくしの考える国家と違うものであるような気がしてきました。

 そこで、先ず、国家の定義を調べてみました。

 ウィキペディアには“国家は国境線で囲まれた領土に成立する政治組織で、地域に居住する人々に対して統治機構を備える。領域と人民に対して排他的な統治権を有する政治団体もしくは政治的共同体である。”とあります。

 電子辞書の広辞苑第六版では“一定の領土とその住民を治める排他的な統治権をもつ政治社会”とあります。

 電子辞書の明鏡国語辞典ては“一定の領土と住民を統治する組織をもった社会集団”とあります。

 これらの定義に依りますと国家は政治家と高級官僚が国家であって、人々は統治される存在ということであります。

 民主主義の国家は選挙によって、政治組織を選びます。政治組織は行政組織と共に人々を統治する。ということのようです。もちろん、行政組織は政治組織の一部であるという前提の上でです。

 さて、この三つの定義で、ウィキペデアは国家を政治組織としました。電子辞書の広辞苑第六版では政治社会としました、電子辞書の明鏡国語辞典は社会集団としております。

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 夜討、朝駆け武士の慣い            2013/8/31

 夜討、朝駆け武士の慣い、随分昔にこんな言葉を聞いたことがあります。夜討、朝駆け世の慣いだったかもしれません。

 平安時代の戦いは、それぞれが、陣を固め、準備ができたと鏑矢を射て合図をしてから始めるのが戦いの作法であった。と聞いたことがあります。この戦いの仕方が、正々堂々とした戦いであったのだと思います。しかし、勝った方が正義だということも分かっていますから,夜討、朝駆けをしたのでありましょう。

 けれども、作法から外れたやましさはありますから、“夜討、朝駆け武士の慣い”と言って言い訳をしたのだと思います。

 こんなことをなぜ思い出したかと言いますと、太平洋戦争の開戦のとき“宣戦布告”が米国政府に出されたときが、日本の攻撃開始より後であったかなかったか、こんなことが、日韓の合併条約が国際法に沿っていたかという議論に関係があるように思えたからであります。

 日韓の領土問題の議論の中で、当時結ばれた条約は、当時の国際法からみると合法であるから間違っていなかった。だから、議論の余地はない。という主張があるようです。

 しかし、知る限りにおいて、条約が結ばれた経緯が本当に合法あったかどうかに疑問があります。この点についても議論の余地はあるのではないでしょうか。しかも、当時の国際法が本当に正しい法であったか否かが検討されて進歩があると思います。

 当時の国際法は、昔の強国が互いの勝手に妥協して作った法律であると思います。新しい国際法を創り過去の過ちを正す必要があると思います。

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  やめて、やめて、やめて            2013/8/23

 今朝の深夜、2時23分ごろ目が覚めました、いつものように夢から覚めて白昼夢に入りました。

 全校の生徒の前で語りかけていました。どのような理屈を言ったのか分かりません。恐らく、夢の中では言っていたのでしょうが。

 「いじめを見たときに、勇気を出して。“やめて、やめて、やめて”と言いましょう。

 自分がいじめられているときに、“やめて、やめて、やめて”と言うようにしましょう。

 怒鳴りつけるような言いかたでなく。叱りつけるような言いかたでなく。命令するような言いかたでなく。力んだ言いかたでなく。頭のてっぺんから出る声でなく。口の先から出る声でなく。腹の底から出る声でなく、ただ、普通に頼むように言いましょう。

 願いを込めて。祈りを込めて。天に語りかけるように“やめて、やめて、やめて”と言いましょう。

 いじめている人がいじめを止めるまで言い続けましょう。

 周りの人が、皆で言いましょう。

 いじめている人が近づいてきたら下がって安全な距離を保ちましょう。

 安全な距離にいる人は言いましょう。“やめて、やめて、やめて”。

 いじめられている人が嫌いな人であっても言いましょう。

 大きな愛の心で“やめて、やめて、やめて”と。


 多くの人はこんなことでいじめがなくなるものかと思うかも知れません。集団の皆がこのように言えるはずはないと思われるかも知れません。しかし、わたくしは、思います。この道以外の道はないと。



このあたりまできて、突然場面が替わりました。


 子供をいじめる親といじめられる子のことについては、その場で“やめて、やめて、やめて”と言う人がいません。

 子供をいじめているときの親は、子供を憎み、子供を嫌いになっていると思います。

 子供をいじめるお父さん、お母さんは現在の子共でなく過去の子共を想い浮かべてください。

 可愛くて可愛くて仕方がないときの子供を想い出してください。抱き上げ抱きしめたその頃を思い出して、目の前にいる子どもを抱き上げ抱きしめてください。

 もし、生まれたときから憎らしかったと思われるなら、生まれる前の子供を想い出してください。男親は難しいかも知れません、しかし、女親であればできるでしょう。子供に蹴られたあの感覚を想い出してください。お腹の中にいた子供です。抱いて上げてくださいませ。

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  全国戦没者追悼式               2013/8/17

 2013年8月16日の中日新聞の朝刊に十五日に東京の日本武道館で行われました、全国戦没者追悼式の記事が載っていました。天皇陛下のお言葉が載っていましたので、記事のまま記入します。
 
 「本日、“戦没者を追悼し平和を祈念する日”に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがいのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に六十八年、国民のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。

 ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。」


 お言葉の左に安倍首相の式辞が載っていました。心をつかむ言葉が並んでいますが、ご自分の言葉に酔っていられるように思われました。

 陛下が言われる平和と首相の平和との違いが感じられるのはなぜなのでしょうか。

 全世界の人が手を取り合う平和と他者をねじ伏せてつくる平和の違いが感じられるのであります。

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    汚染地下水流出  2013/8/6

  今回も新聞記事の話題です。

 2013年8月3日の中日新聞朝刊一面に

   福島第1

      地下水1日400トン海へ

    東電推測事故直後から汚染か

という題で地図付きの記事が載っていました。

 記事から問題点を書き出しますと次のようになります。


 護岸から一日当たり約400トンの地下水が海に流出している。

 第一原発の専用港で汚染が拡大している。

 貯まっている汚染水が地下水に混ざっている可能性がある。

 流出が始まった時期は不明。

 2011年5月以降2年間で20兆~40兆ベクレルのトリチュウムが流出した。

 トリチュウムの年間流出は22兆ベクレルまでが認められている。

 ストロンチュウムは計算しなかった。

 5月下旬の井戸水では10リットル当たり50万ベクレルのトリチュウムと1900ベクレルのストロンチュウムが検出されている。

 以上が記事の内容であります。しかし、東電の発表は、過去の例から見て正しいとは考えられません。話半分としてトリチュウム流出は1年間で20兆~40兆ベクレルが流出した。と、考えてよいと思われます。

 ここで、なぜ計算したのが人体に影響が少ないトリチュウムであって、人体に与える影響が大きいストロンチュウムを測らないのはなぜでしょうか。

 5月下旬の井戸水を参考にすると、2011年5月以降2年間で20兆~40兆ベクレルのトリチュウムが流出したのならばストロンチゥムの流出は7億6千万ベクレル~13億2千万ベクレルとなります。

 この線量の汚染はどのように評価したらよいのでしょうか分かりませんが、大変な量と思います。

 前から不思議に思っていることですが、新聞の記事は取材をしたまま、そのままが新聞に載っているようです。

 特に、東電のような千三つの組織の発表には、そうでなくても、裏付けをしてから、新聞に載せる。こんなことはしないのでしょうか。。

 松本サリン事件での教訓はどこへ飛ばしたのでしょうか。

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  第九条                    2013/8/1

 もちろん、日本国憲法第九条のことです。

 この文を書く前に第九条を読み直してみました。読み直してみて驚きました。わたくしの記憶がいかにあやふやなものであるかということがはっきりしました。

 第二章 戦争の放棄

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
未完
  

 

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   言いそこないは聞き手のそそう            2013/7/13

 “言いそこないは聞き手のそそう、聞きそこないは言い手のそそう。”

 昔の日本にはこんな言葉がありました。わたしも、この言葉を聞くのは何十年も昔、それも、一回だけ聞いた覚えがあります。しかし、なぜか心に残る言葉になりました。

 聞いた直ぐは「そんな、馬鹿な。」と思いましたが、しばらくして、いい言葉だと気が付きました。相手の間違いを正すどころか、かえって、補う、思いやる心を大切にする言葉と納得したのです。

 言いそこないの言葉とは、言いたいことと違った言い方をしてしまったということです。例えば、「赤」と言いたかったのに「青」と言ってしまった。ということです。聞いたものは「赤でしょ」と言わないで「赤と言いたかったのだな」と理解する、ということです。そうすれば、話しの流れが止まることがない。と言うことです。

 聞きそこないは言い手のそそう。この言葉は、相手が聞そこなうような言い方をしないということもあるでしょうが、むしろ、相手が聞きそこなっても、自分の言い方がいけなかったのだと、反省する心がほしい。そういう言葉だと理解しました。

 日本人の心には、こんな心もあったのです。心がけていますが、なかなか難しい心です。

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  四分の一で憲法改正発議            2013/7/4

  四分の一いや十六分の一で憲法をかえる発議ができるようにしたい。

 この考えが、安部首相を始めとする自民党の考えのようであります。

 本当のことを言うと、十六分の一というのは確率から言いますと正確ではないかもしれません。

 これは、深く追及しないで、なぜかと言いますと本筋と関係が少ないことですから。

 本題に入ります。

 今の憲法が自民党の考えのように改正されたとすると、間違いなく議員数の四分の一で憲法改正の発議ができるようになるのです。

 これが現行の憲法の規定ですと、先ず、全議員数の三分の二の議員数を持つ党が出るとは思えませんから連立になるでしょう。

 二つの党の連立だとすると、二つの党が可決するのに、二分の一かける二分の一で四分の一の確率でなりたちます。連立した議員数が議席数の三分の二以上であれば、党議拘束を掛ければ議会では四分の一で可決することができます。

 もし、憲法改正案が発議され、国民投票が実施され、投票率が五割であったとすると、有権者の四分の一強で憲法がかわることになります。投票率の二分の一強の率の投票で改正案は成立することになるのです。

 投票率が32%であれば有権者数の16%で改正されることになります。

 有権者数の25%で成立した憲法が国民の憲法であるとは思われません。

 さて、最も重要でなことは、国民の一人一人が憲法改正後の国のあり方について思い描く力をつけることだと思います。そのためには情報の完全公開が必要になります。

 もちろん、内部告発もすすめなければなりません。内部の者でなければ知りえないことが多いからであります。
 
 例えば、改正の説明期間中に、心理学的手法を使って世論を誘導する計画があったとします。その計画が実行される前に公表されれば世論誘導は避けられるのです。イラク侵攻もアフガン侵攻も防げたと思われます。

 この世論誘導は、外国の大統領選でも使われた思われます。しかも、かなり効果があるようです。
 わが国でも使われています。もちろん、人々に気ずかれないようにされていると思われます。

 世論誘導の計画は問題ないと考える人がいると思いますが、誘導したい気持ちは分かりますが、人の道から外れているように思います。正々堂々とは言えないのではないでしょうか。

 それはともかく、国会で憲法改正の発議をすると決めたのであれば、両院で三分の二以上の議員の賛同を得るということに力を傾けるのがまともな考え方だと思います。

 国の長たる首相ともあろう人が、欲しいものが手に入らないからと言って仰向けに寝っ転がり手足をばたつかせるような、そんなことをしないで欲しいと思います。

註 四分の一は正確に言うと四分の一理論です。田中角栄が言い始めた理屈です。党の意思は所属議員数の過半数で決められる。議会の投票は議員数の過半数で決められる、党議拘束をかければ、国会の決議は議員数の四分の一で決められるという理屈です。

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  二大帝国主義国家による世界経済の分割支配   2013/6/16

 ここで、使う帝国主義とは“武力、または、経済力を背景に自国の国益の拡大を計画し実行する主義”としております。

 二大帝国主義国家とは、アメリカ合衆国と中華人民共和国のことです。 

  中華人民共和国はともかくアメリカは違うだろうと思う人が多いと思います。

 思い出してください。ことの是非を問わず、国益を掲げて二つの基準を使い分けています。アメリカの主張と、同じ主張を他国が主張することは認めない、こんな、基準で他国を従わせているのです。

 偽の情報を流し武力を行使して侵略を繰り返しているのです。

 アメリカは民主主義の輸出元と言われています。しかし、アメリカは独立以前から侵略国家であったのであります。原住民の土地を奪い、原住民を追い出したのです。しかも、その行いを正しいことだする哲学を考え出し、その哲学を背景にして侵略を繰り返しているのです。

 この二つの国が長い時間をかけて話し合いをしました。ちょうど、第二次世界大戦の終わりに行われた世界分割の会談のように。

 推測による論議は慎むべきことでありますが、推測して心構えをする必要はあると思います。

 誰も、このようなことを言う人がいませんので、ここに書きました。

 BS放送でオリバーストーンのもう一つのアメリカ史をご覧になると、ここに書いたことが、被害妄想の結果だけでないことがお分かりのことと思います。

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  不平等条約締結に参加             2013/5/26

 この一文は情報の根拠かはっきりしていません。もし、根拠が間違っていましたらお詫び申し上げます。

 丁PP条約に加入すると、条約の範囲内で問題が起きたとき、アメリカの法律に従うことになるそうです。

 幕末の日米修好通商条約の不平等を改めるのに大変な努力をしたということですが、わざわざ、不平等条約に参加するのはいかがなものでしょうか。

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  放射性物質漏れ                2013/5/26

 5月25日の中日新聞朝刊一面の右上に

白抜きで  10人以上内部被ばくか 
大きい字で  原子力機構加速器施設   放射性物質もれ 
  東海村 

と書いてありました。続いて

 原子力規制庁は二十五日未明、茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の加速器実験施設で二十三日に放射性物質が管理区域の外に漏えいしたと発表した。

 施設内の装置周辺で作業していた研究者十人以上が、放射性物質を吸い込み内部被ばくした可能性があり、漏えい量や被ばく量しらべている。敷地外への影響はないという。茨城県によると、病院への搬送はされていない。

 この記事には26日に続きがありました。25日と同じように一面右上に大きい字と白抜きの字で見出しが書いてあります。

放射性物質漏れ

換気扇回し実験継続

茨城県
機構施設立ち入り         

  茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の加速器実験施設の放射物質漏れ事故で、事故当初、実験装置の異常を検知して安全装置が働き、警報が鳴ったにもかかわらず、担当者が警報をリセットして実験を続けていたことが分かった。

 二面には
白抜き文字と大きい字で

放射性物質漏れ
事故マニュアル用意なし
原子力機構
危機感の欠如露呈

  ここで、問題にしたいのは、警報が鳴ったにもかかわらず。原因を確かめられないまま警報をリセットして実験をつづけたことと実験室内の線量が多くなっので換気扇を回して線量を下げて、実験を続けたこと、さらに、その、換気扇が一般家庭にあるものと同じものだということです。

もちろん、モリタリングポストで線量が上がっていたのを確認したのが、二十六時間も後だということです。加えるに二十四日の午後六時に分かっていた線量の上昇が、発表では、敷地外への影響はない。と発表されたことであります。

 敷地外への影響を実際に調べたのでありましょうか、記者のみなさんは、どこで測定したのかと尋ねなかったのですか。
モリタリングポストはどこにあるのでしょうか。こんなことは周辺の住民にとっては最も大事な情報だと思います。


五月二十六日
 テレビ番組サンデーモーニングでモリタリングポストの位置が分かりました。実験室からの距離は、実験室から住宅街までの距離とあまり変わらないほどの距離でした。方向は30度も離れていない場所でした。

 住宅地の線量が上がってたのは、ほぼ、間違いないようです。住宅地に住んでいる人々の考えを取材してないのは手落ちではないでしょうか。

五月二十七日
 中日新聞朝刊一面の左の方に事故記事第三回がでています。

白抜きで 
新たに24人被ばく とあり、上に 東海村施設事故 左横に 最大1.7ミリシーベルト、計30人確認 とありました。


 検査を受けていない関係者がいるとのことですから、まだ、増えるようです。


 記者のみなさんは一般人の立場に立って、権力を持っている人・組織を正す記事を追求して欲しいと思います。

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  夢の話                    2013/5/5

 朝、目覚めた意識がはっきりしていった。今、覚えている場面は、中華人民共和国の首脳の前で、複数の首脳に訴えかける場面であった。

 話しているうちに、訴えから、相手に対するお願い口調になり、さらに、自分の身近の人々の平安を願う気持ちを現わす言葉になっていった。

 他人を憎むような教育は止めてください。から、人を憎むようなことをしないでください。そして、他人を大切に思うようになりたい。自分の欲望を押さえて、自分以外の人のことを考える・・・・

この辺りから、夢は、自国の国益に移って行きました。

 自国益を願うことは、結果的に、時として、他国の不利益をもたらすことになる。自国益を考えて実行すれば、多くの場合に相手国の不利益になる。その結果、相手国の国民の生活が悪くなる。

 そこで、自国益を願って他国で活動した企業は他国の利益も願うことにする。そのためには、営業活動をした国の法律に従う。

 この考えを基に全ての政策を組み立てる。国内で産業活動をして利益を上げた企業は、その国の法律に従って税金を支払う、残った利益をどうするかは、その企業の自由とする。

 夢とその続きはここで終わった。

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  お御輿にされた「女性」           2013/4/20

 2013年4月20日の中日新聞朝刊の第一面左の方に

育児3年/待機児童5年でゼロ
成長戦略「女性」柱に
首相方針

という見出しの記事があった。

 別に、囲み記事で安部首相が表明した主な政策のポイントとあり、
 【働く女性支援】として、3歳まで両親が子育てに専念でき、職場に復帰できるようにする「3年間抱っこし放題の職場復帰支援」を提唱
 とある。この「3年間抱っこし放題の職場復帰支援」が具体的にどのようなことを表現しているのが調べてみたい。そのため記事をそのままここに写すことにする。
 
 安部首相は「最も生かし切れていない人材は女性だ。女性の能力開花が閉塞感の漂う日本を成長軌道に乗せる原動力だ」と強調した。
 長く職場を離れるほど復帰への壁が高くなるため、育児期間を延長した上で、復職しやすいように必要な技能を学ぶ研修を導入した企業に、助成金を出す方針を表明。育児期間は現行の育児・介護休業法原則一年、最長一年六か月となっている。会見に先立つ経済三団体トップとの会談で、子供が三歳になるまで育児に専念できるよう、企業の自助努力で育休期間を延長するよう要請した。
とあります。

2面には
 ◆女性
    
育休中学び直し 復職支援
 
の見出しで
 子育てに伴う雇用支援策では、こどもが三歳になるまでは両親が子育てに専念でき、その後職場に復帰できるようにする「三年間抱っこし放題での職場復帰支援」を提唱した。
 しかし、休養期間が長期化すれば職場に戻るのが難しくなると不安視する声も寝強く、安部首相の思惑通りに三年間の育児休業が定着するかは不透明だ。

 安部政権が打ち出したのは、子育てのため会社を休んでいる人が復帰に必要な技能を学ぶことを後押しする「学び直し支援プログラム制度」(仮称)。休職中に大学や専門学校で授業を受け、職業能力を維持、向上させるのが狙いで、費用の一部を国が助成する。

 ただ、民間の調査によると、女性の育休希望時間は「一年~一年半未満」が31.7%で、二年以上になると14%に下がっている。

 首相は記者会見で「子育て自体が“キャリア”として尊重されるべきだ」と子育て経験の重要性を強調した。一方、育休の取得経験がある政府関係者は、「三年間も連続で休職してしまってはキャリア形成に影響が出る。両親がバランス良く取得できるよう促していきたい」と話す。


 39面にも関連記事が載っているが安部首相が国民に伝えたいことではないので省略する。


 さて、以上の記事から安部首相の発言の真意を探ることにする。

 「3年間抱っこし放題の職場復帰支援」であるが、特に“抱っこし放題”はどのようなことなのか説明が見つからない。まさか、“食べ放題”から借りた言い回しではないと思うが、なにか、耳新しい、聞き良さそうな言葉にして、弱い人たち向けの言葉にしたに過ぎないような気がする。

 さらに、「学び直し支援プログラム制度」についても、“学び直し”ということは、休職中に、休職をした時点に戻って、必要な知識・技能・技術を学び直すことが可能なのか、言葉だけの疑わしい、一人一人夫々の学び直しに対応することが本当に出来るとは思われない。
 もし、“学び直し”という言葉が、休職を始めたときの職場と違うときのことを考えて、ということであれば、まちがいなく、休職による不利益をもたらすものとなる。

 “学び直し”に補助金を出すよりも、企業内に、あるいは、複数の企業の近くに育児室を作った方が“女性の能力の向上”の役に立つと考える。

 さらに、「子育て自体が“キャリア”として尊重されるべきだ」この言葉はどんなことを伝えたかったのか。

 子育てをすれば、それを、“キャリア”として昇給させるべきだ。という、とんでもない誤解を女性に持たせるのを狙っての発言ではない、と思うが。具体的に“キャリア”の内容を説明することが必要と思う。
 3年間の育児の経験が産休以前の仕事とどう関わりを持っているかという説明のないことが問題であると思う。


 新聞記事の資料からは、このように結論をつけたいと思う。

 「女性を御輿にして、お祭りを賑やかにしたい。」

 残念なことであるがこのように例えるしかないようである。


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  民主主義と一票の格差            2013/4/16

 3月31日のテレビ番組“サンデーモーニング”によると、2002年のアメリカのペンシルバニヤ州の裁判所は一票の格差について、違憲判決を下し、州議会は直ちにその格差を縮めたということである。
 その格差はなんと、1.00003倍であったということである。
 この、1.00003倍の違いを違憲とした裁判所、それを受けて直ちに選挙区割りを変更した州議会。
 
 日本人では考えられない感覚であると考える。この感覚の差はまさに、血を流して勝ち取った民主主義と、押し付けられてしかたなく、人々を従わせるときだけ口にする民主主義との差ではないだろうか。

 日本の民主主義度は世界の先進国としては低い方に位置づけられているのは当然の評価とは思う。
 
 民主主義は人々のためにこそあるものであって、四分の一理論のような、多数決・党議拘束に見られる権力の維持のために使わせてはならないものと考える。


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    在特会を知っていますか           2013/3/30

 あなたは在特会と言う会を知っていますか。わたくしは始めて聞いた名前です。例えば「在漢日本大使の特権を剥奪する会」というのはどうでしょう。日本大使の外交特権が大きすぎるから剥奪するように活動する会。日本に悪い感情を持っている人たちが悪い感情を日本大使にぶつけている。

 国内にそんな感情を持っているたくさんの人々がデモをしている。あなたはこのようなことを聞いたらどんな気持になるでしょう。

 「なぜ、日本はこの国から憎まれなければならないのか」。と思いませんか。そして、その国に対して悪い感情を抱いたことでしょう。

 ご免なさい。実際は「在日韓国人の特権を許さない市民の会」だったのです。

 3月30日の中日新聞の27面に、26mm角の字で嫌韓デモ激化一途とあります。

 国境を超えると人の感情は逆向きになるものと思いませんか。我が身を可愛いと思うのは当たり前の人情です。我が身を可愛いと思えば、他人は憎くなります。

 我が国を大切と思いますと、他国を憎く思います。こんな、単純なことが人情を動かします。夢のようなことですが、

 「在日韓国人の特権を許さない市民の会」でなく「在日韓国人の特権と同じ様な権利をすべての国の人が獲得する市民の会」となれば多くの人々が幸せになるのではないでしょうか。

 そうなれば“世界は一つの国に”の理想が少し近づくことになります。


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    えりまききつねざると現代医学               2013/3/27

  マダカスカル島は固有種がたくさんいます。えりまききつねざるも、島の固有種です。マダカスカル島には数種のきつねざるがいます。その内の一種類がえりまききつねざるです。

 NHKのBSの番組で、えりまききつねざるの生態を取材した番組があります。ここに取り上げますのは、この番組の一場面です。

  一家の末息子の耳が化膿してその子が元気を失くしてしまいました。一家の移動から遅れて食事もできないようになってしまいました。

 どうなったと思いますか。

 兄も姉も交代で化膿したところをかじり取って、傷を舐めました。何日か過ぎると子猿は元気を取り戻し、耳には毛が生えてきて一家に後れを取ることなく移動していたということです。

 昭和の終り頃、わたしは、傷は舐めて治すものと思っていました。傷をつくると大人から舐めておけと言われたものです。それで治っておりました。しかし、その後の医学では舐めて治すのはいけないといって、消毒薬を使うように勧めました。

 その後、赤チンやヨーチンには有害物質が入っているからということで発売されなくなりました。そして、抗生物質の傷薬が登場しました。

 この抗生物質には、耐性菌が出てくるでしょう。しかし、舐めることには耐性菌は出てこないのです。

 30年も経たないうちに次々と傷薬が変りました。抗生物質の傷薬のペニシリン軟膏は姿を消しております。一方傷を舐めて治すことは、人間になってから、いや、人間になる前から続けてきた治療法であるわけです。

 しかも、最近になって“傷を舐めて治すこと”が医学的に承認されているという情報があります。傷薬について言えば“えりまききつねざる”のほうが、実用性からいっても一枚上のように思われます。

 原住民の知恵から新薬を作ることも大事でしょうが。古代からの知恵も生かすことも悪くはないと思います。 

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    物価が上がらないのは困ったことだ            2013/3/25

 多くの人の思いとはかけ離れたこの言葉は、政治家・経営者・経済学者・報道番組の一言者(コメンテーター)等の多くが口にする言葉であります。この人たちは、数百円で一日を暮らす多くの人がいることを知っているのでしょうか。一部の商品はかなりの率で値上がりしているのを知っているのでしょうか。

 多くの国民の生活水準を低くして、だれの生活をよくしょうというのでしょうか。アメリカでない、わが日本の国は仁徳帝の治世を褒めたたえる国であります。

 裕福でない多くの人から取り上げて支えるような経済の制度は改めて、物価を上げないでいいような制度を作り上げて欲しいものです。

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    ”事象”東電は本質を言っていた        2013/3/23

 2013年3月21日の中日新聞朝刊一面に二つの記事が並んで出ていた。

 左側の記事は乳がんの手術後に幹細胞を移植して手術前に近い乳房を取り戻したという記事であった。喝采

 右側の記事は福島第一原発の停電の原因が鼠であったようだという記事であった。

 この文は鼠の記事の下に出いた、小さな記事であった。見出しは“東電「事故ではなく、事象」”この記事で東電は一貫して事象と言い続けている。とあった。なぜ、東電は「事象」にこだわるのか調べてみた。

 “広辞苑第六版電子版”によれば、事故は“思いがけず起こった悪い出来ごと”とある。
 事象は事実の“事”と現象の“象”の合成語で、現象は”本質との相関的な概念として本質の外面的な現れ”とある。

 つまり、地震と津波による、事象、そして、今回の停電騒ぎの事象は、原発の不具合の本質と、過去の不具合から何も学ばない東電の本質を外面に現したものであることを。東電は計らずも自ら公言していたのであった。

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    膨潤                    2013/2/21     

 
膨潤この言葉は初めて知った、自分の知識の無さをまた知らされた。
 それはともかく、

 膨潤とは、広辞苑によれば、ゲルが液体を吸収して体積を増す現象。とある。

 さらに、ゲルとは、コロイド溶液が流動性を失い多少の弾性と固さをもってゼリー状に固化したもの。とある。

 さらに、コロイドとは、分子よりは大きいが普通の顕微鏡では見えないほど微細な粒子(コロイド粒子)が分散している状態。とある。
 
 サンデーモーニングに12年の12月26日にあった会議の録画を見た。

 「膨潤」は原子力規制委員会と東北電力との会議の席上で東北電力の係りの人が断層の根拠として挙げた言葉である。

 コロイドと土砂と原子力この三題話はどうなるのであろうか。

 政権が代わって、原子力規制委員会のメンバーが代わるまでであろう。

 どのような、落ちが着くのであろうか。
  

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    小乗仏教か大乗仏教か                   2013/2/11~

 西暦元年前後に、仏教が分裂したとき教団から別れた宗派の人たちが、自分たちの仏教のことを大乗仏教と呼び、長老達の仏教のことを小乗仏教と呼びました。

 釈迦から続く教団の教えは、自分の苦を滅するための利己的な教えである。それに対して、革新派の教えは他者の救済を主眼とする教えである、とし、教えを車にたとえて一人だ乗る車は小さな車だから小乗仏教と呼び批判をしました。自分以外の他者は多数です。この多数が乗る車は大きな車だとして大乗仏教と呼び、自分達の優位を主張しました。

 ここでは、小乗・大乗の言葉を使って検討してまいります。

 小乗仏教はこの世の苦をこの世の内に減じて、悩みの少ない生活を願います。一方、大乗仏教にはこの世の苦をこの世で減ずる宗派と死後の幸せを願う宗派に分かれます。

 大乗仏教でもこの世で苦を滅することに重点を置く宗派は修行を重んじているようです。
 戒を守ることはそうですし、座禅もそうですし、険しい山岳の道を歩くこともそうですし、お堂にこもり多くの経本を読むのもそうだと思います。○○行と言われることはすべてそうだと思います。

 この視点では小乗も大乗も違いはないと思います。

 いわゆる、自力の宗派においては、宗派の間に大きな違いはないと思います。

 自力の大乗仏教に属する僧が修行をする目的は悟りを開くためと思います。もし、そうでありますならば、悟りを得た人は仏のはずですから、仏になるために修行をしていることになります。このことは、小乗とかわらないと思います。

 悟りについても考えてみます。

 悟りを得た人は仏だというのが、大乗の考えです。しかし、釈迦は自分を仏と思っていなかったと思います。

 大乗の人が悟ったとき、“手の舞い、足の踏むところを知らず”という表現が使われます。そのような気分ということでしょうが、そんな心で悟った人と言えるのだろうかと不思議です。

 釈迦は悟ったら実行しなさいと言っています。八十を過ぎて悟った釈迦は布教の旅に出ました。

 悟りについて言えば小乗と大乗の違いは出発点と到着点の違いのようです。

 仏についても考えてみます。釈迦の生前には、仏は存在しなかったと思います。大日如来や阿弥陀如来を創作した人たちは釈迦を仏とせざるを得なかったのだと思います。

 ここに至りまして、実は小乗について、なにも、知らないことがはっきりしました。

 知っているのは、真理のことばと訳されている“ダンマパダ”と感興のことばと訳されている“ウダーナヴァルガ”ぐらいなものです。これさえも読んだだけの段階です。

 しかも、この二つの教えにしてもまとめられてから大乗の教えが加えられていると思われますから、なおさら小乗の考えは分かりません。

 中村元のブッダの真理のことばの22章は地獄という題がついています。しかし、

 文献

ブッダの真理のことば感興のことば(岩波文庫 中村 元訳 1983年7月20日第10版 岩波書店)


未完

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    氷山の一角                          2013/1/31 

 
氷山の海より上に出ている部分の氷は、海の中に入っている氷と同じ氷だと思います。別物と思う人はないと思います。

 ところが、同じ暴力であっても、同じ暴力という悪魔は出場所によって良く言われたり、褒められたり、悪く言われたり、貶されたりします。

 昔は愛の鞭と言えば善意の現れと言われていました。その思いは今日まで、続いています。野球のある名監督は鉄拳を振るうことで有名ですが、野球関係者、報道関係者の間て人気があります。とにかく、名監督と言われていますから。

 躾と言えば暴力も許されます。許さないとしても、止むを得ないことと受け取られています。

 行いの良し悪しは、その行いによって判断されなければなりません。動機によって良し悪しを判断すれば、それは、理由付けの巧みさ、拙さによって行いの良し悪しが決まることになります。世間に受け入れられている人物がするのはよいが、受け入れられない人が、世間の関心が低い人はしてはいけない、ということになりかねません。

 この考えはアメリカの民主主義では良いかも知れません、しかし、日本が目指す民主主義であってはならないと思います。

 ときには、有名人はいけないが、世に知られていない人なら“まあ良いか”ということもありますが。「ならぬことは、ならぬのであります。」この精神が大事だと思います。ただし、この「ならぬこと」は普遍性がある「ならぬこと」でなくてはいけません。


 
「ならぬことは、ならぬのであります。」この考え方を世に広め、人々の常識になることが望まれます。このことは、「清流には魚が棲まない。」と言う諺を使って反対する人がいます。この人は自分を守ろうとしているのではないかと思います。

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    落下核燃料はどこにある                  2013/1/12

 昨年に溜めた新聞の切り抜きを見ていました。そのとき、はてな、と思いました。
今日もこんなでだしになってしまいました。

 2012年10月11日の中日新聞朝刊に次のような見出しの記事がありました


 福島1号機
 格納容器水位280センチ
   カメラで確認予想を上回る 
落下燃料水中か
 
 前略 容器内の水位は約二百八十㌢で、内部の放射線量は最大で毎時九八〇〇ミリシーベルトだった。人間が浴びれば四十分ほどで百バーセント死亡する極めて高い線量。
 中略 溶け落ちた核燃料は、完全に水に漬かっている状態とみられる。
 中略 一方、放射線量は容器外の配管から線量計を入れる際に毎時一万一一〇〇ミリシーベルトを計測し、容器内では最大九八〇〇ミリシーベルトを計測。線量計を下ろすにつれて線量は下がり、水面近くでは毎時四七〇〇ミリシーベルトになった。水面すぐ下の水中では毎時五〇〇ミリシーベルトだった。

 記事の引用が長くなりましたが、推測ですが、この記事は東電の見解をそのまま記事にされたものと思われます。水位については事実だと思います。線量についても事実なんでしょう。
 「だとしますと。」おかしなことがあります。

 溶けた核燃料が容器の中にあるならば、しかも、水中にあるとすると。水中の放射線量が一番高くなるはずです。容器の外の放射線量が一番高くなったのは核燃料の塊が容器の外にあることを示していると思われます。
 
 もし、放射線量が東電発表の通りだとすると、溶けた核燃料が容器の中にあるという、東電の想定外の事態になります。
「想定外のことでした。」という、言い訳のためだとしたら、もし、溶けた核燃料が容器の外にあったら、何か、都合の悪いことがあるのでしたら、勇気を出して、「あるがまま」を発表してほしいものです。

 作業員の皆さんが「だまされた。」と思わないためにも。

 

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    排気フィルター                        2013/1/6

  2012年3月27日 東京新聞の1面に
フィルターいまだゼロという見出しが出ていました。2面にも関連記事があり、白抜きで排気フィルター未設置世界の「常識」備えなしの見出しが出ていました。

 1面には排気フィルターの説明が書いてありました。
 "福島事故では、炉心が過熱し、格納容器の圧力が設計値の二倍前後まで上昇。用器が大破する最悪の事態が起きないよう排気(ベント)に踏み切った。排気筒にフィルターが付いていなかったため、大量の放射性物質をまき散らす結果を招いた。"とあります。
 2面には"東京電力福島第一原発事故で、周辺住民や作業員への配慮がいかに大切かを思い知ったはずなのに、"云々とあります。

 この記事を読んで考えました。日本の大企業の経営者の常識は世界の経営者の常識とは違う常識を持っているのではないか、と、そして、もしかしたら、官僚と言われる人々も、もしかしたら、政治を生業としている人々も、特別な常識を持っているのではないかと、疑いました。

 一般国民は「足尾銅山」の鉱毒事件、「水俣の水銀」事件、「四日市の空気汚染」事件、「かねみ醤油」事件、そのたの、企業からの廃棄物による、周辺住民への配慮の無さ、周辺住民の健康を気遣う心の無さに、自分たちと違う世界の人ではないかと思っているのではないでしょうか。

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