堪忍袋の由来 Ⓒ2018 鈴木和夫 Eメール hagure@mc.ccnw.ne.jp
落語に堪忍袋という話があります。毎日のように口喧嘩をしている一組の夫婦があります。隣の人は我慢できなくなって大家に意見してくれと頼みます。大家は夫婦の家に行って、堪忍袋を作るように言いました。
堪忍袋とは、手拭いで袋を作り口を丈夫な紐で閉じられるようにする袋のことです。
そして、言いたいことを堪忍袋の中に言って袋の口を丈夫な紐で縛るようにと言いました。
夫婦は早速堪忍袋を作って言いたいことを袋に言ってすっきりした気分になりました。その後、夫婦は口喧嘩をしなくなってニコニコと笑って暮らしたという筋です。
言いたいことを言うばかりでなく、文字にして書いても、絵を描いても心を安らかにさせることは心理学でも認められていることです。
この章の題は、この落語を借りて[堪忍袋]としました。ふざけているのでなく落語の夫婦のように笑って暮らしていただきたいと願ってこの題にしました。[だめでもともと、とにかくやってみよう]です。この[堪忍袋]を使い込んでください。
この[堪忍袋]では、袋の中に叫び込む代わりに、メールに書き込むことになります。働きは同じだと思います。違うことは、前に書いたことを冷静な心で読められることです。つまり、以前の自分の心を確かめる利点があります。
こんな[おとぎ話]のようなことでも、試してみましょう、根気よく何回も繰り返せば効果があるはずです。悩んでいたことが気にならなくなったら成功です。そうなったら、袋のことは忘れましょう、「ありがとうよ、バイバイ」と。
堪忍袋を使われるときに知っておいてほしいこと。
堪忍袋はこんなときに使ってください。
あなたがストレスを感じているとき。人間関係で悩んでいるとき。そして、そのストレスや悩みを解消したいと願っているとき。こんなときに堪忍袋を使ってください。
無言電話に悩まされているときは別の方法があります。(最後に書きます)
使い方は簡単です。
あなたにストレスを感じさせているものやあなたを悩ませているものに抗議をするつもりで言いたいことをまとめます。
ここで大事なことは、上品ぶったりしないで、恥ずかしいと思われる言い方で、心の底から出でてくる言葉でまとめることです。
例えば、
「いつもいつも酔いつぶれていないでたまには子供に土産でも持って来たらどうだ。このできそこないおやじ」とか。
「ちょっとした間違いをねちねちとせめるな。このスッポン部長」とか。
普段なら聞かれては困るような言葉を使って書いてください。決して謝ってはいけません、謝りたいときでも「すみません。ついぼーとして間違えてしまったのです。こんなに謝ってもだめですか」こんなのはだめです、これに一言加えます「勝手にしゃがれ、この耳なしめ」でしめます。最後にこの[くすっ]とする言葉で終わります。
まとめた文とあなたの仮の名前を hagure@mc.ccnw.ne.jp へメールするだけです。
いただいたメールはコピーして堪忍袋のことばの頁に張り付けます。(修正は連絡してくださればいつでもできます。必ず元の文の発信日付けと仮の名を書いてください)。
言いたいことを言ってしまえば、ストレスや悩みはほんの少し、1パーセントぐらいは小さくなると思います。繰り返していけばストレスや悩みも軽くなると信じて[堪忍袋]に吐き出してください。
あらかじめご了承してしていただくこと
いただいたメールの文中に個人を特定できそうな言い方は書き換えさせていただきます。メールには個人を特定できる表現で書かれてもかまいません。
公開をはばかられるような言葉も書き換えることがありますご了承のうえでメールしてください。
メールアドレスは連絡用にのみ使用いたします。
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無言電話の悩み
無言電話がかかってきて困っている。こんな方は、自分を楽しませることを考えましょう。例えば、電話がかかってきたら[好きな人からの電話のようにちょっとポーズを作って嬉しそうな声で「毎度、お電話をいだきましてありがとうございます。次のお電話をお待ちいたします」このようなことを言って電話を切ります、そして、10円ずつ貯金をします。貯金が貯まったら好きなお菓子でも買って召し上がってください]。
要は電話をかけてきた相手に予想外の対応をするだけでなく自分が楽しむゲームにすることです。長期戦の必勝法です。根気が続く限り工夫して頑張りましょう。セリフや金額はお好きなようにしてください。
堪忍袋の中の言葉
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