都々逸(どどいつ)は江戸末期,初代の都々逸坊扇歌 によって大成された口語による定型詩。 |
元来は,三味線と共に歌われる俗曲で,音曲師が寄席や座敷などで演じる出し物であった。 |
主として男女の恋愛を題材として扱ったため情歌とも呼ばれる。 |
七・七・七・五の音数律に従うのが基本だが,五字冠りと呼ばれる五・七・七・七・五という形式もある。 |
扇歌が,当時上方を中心に流行っていた「よしこの節」を元に「名古屋節」の合の手「どどいつどどいつ」 |
(もしくは「どどいつどいどい」)を取入れたという説が有力である。 |
名古屋節は,名古屋の熱田で生まれた神戸節(ごうどぶし)が関東に流れたものである。 音律数も同じで |
あることから,この神戸節を都々逸の起源・原形と考えるむきもある。 |
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