名古屋発祥(熱田区神戸町)都々逸の部屋

都々逸(どどいつ)は江戸末期,初代の都々逸坊扇歌 によって大成された口語による定型詩。

元来は,三味線と共に歌われる俗曲で,音曲師が寄席や座敷などで演じる出し物であった。

主として男女の恋愛を題材として扱ったため情歌とも呼ばれる。

七・七・七・五の音数律に従うのが基本だが,五字冠りと呼ばれる五・七・七・七・五という形式もある。

扇歌が,当時上方を中心に流行っていた「よしこの節」を元に「名古屋節」の合の手「どどいつどどいつ」

(もしくは「どどいつどいどい」)を取入れたという説が有力である。

名古屋節は,名古屋の熱田で生まれた神戸節(ごうどぶし)が関東に流れたものである。 音律数も同じで

あることから,この神戸節を都々逸の起源・原形と考えるむきもある。



右は「都々逸発祥の地」碑

名古屋市熱田区伝馬町の旧東海道沿いにある。

「裁断橋」(複製)の横に立てられている。右横のボードには,「姥堂」と

「裁断橋」の説明が書かれているが,「都々逸」はおろか,この碑について

も一切書かれていない。

碑には昭和38年建立とある。上の説明にもあるように,都々逸の発祥は神

戸町とされているので,この碑は本来ならば,この伝馬町ではなく,一区画

離れた神戸町で保存されるはずだが…?

以前,NHK名古屋局がローカル番組で都々逸を取り上げた時には,この碑

は道路脇に放置されていたと記憶しているが…

「都々逸発祥の地」碑

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