うちの亭主と こたつの柱 なくてならぬが あって邪魔 |
惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ |
帯も出来たし 箪笥もできた そろそろ旦那と 別れよか |
ほれた証拠は お前の癖が いつか私の 癖になる |
遅い帰りを かれこれ言わぬ 女房の笑顔の 気味悪さ |
妾(めかけ)という字を 分析すれば 家に波風 立つ女 |
戀(こい)という字を 分析すれば 糸し糸しと 言う心 |
信州信濃の 新そばよりも 私しゃ 貴方のそばがいい |
嫌なお方の親切よりも 好いたお方の無理がよい |
あの方恋しや この方愛し 恋と愛とはちがうもの |
文字で口説いて 気持ちで惚れて 姿に見とれて 身に溺れ |
切れて見やがれ たゞおくものか 藁の人形に 五寸釘 |