ある夫婦,読み書きが出来ず,恥をかくことが多かったので
娘を塾に通わせた。通い始めてしばらくして,娘の様子が気になり,
問いただすと… 娘「だって先生が字を教えてやるって無理矢理に…」 親「無理矢理に…?」 娘「はじめは,<呂>の字を教えてやるっていうのよ」 親「それで教えてもらったのかい?」 娘「ええ,私は嫌だといって逃げようとしたんだけれど先生が捕まえてはなさないのよ」 親「おまえは文字を習いに行っているのにどうして逃げようとしたんだい?」 娘「だって体で教えてやるって言うんだもの… <呂>の字は<口>と<口>を<ノ=舌>でつなぐことなのよ」 親「何だって?それじゃ,お前,口を吸われたのかい?なぜその時大声をたてなかったのだ?!」 娘「無理よ。先生はその時わたしを抱き寄せてもう<呂>の字を書いていたんだもの…」 親「口をはなしたとき,声をたてられたじゃないか!」 |
ここまで<呂>の字。以下〈中〉の字 |
娘「ところが,口をはなす前に,もう,〈中〉という字を書いていたのよ」 |