数年ぶりに旧友を訪ねた紳士……
執事…「旦那様は市役所においでになりました」
紳士…「市役所?」
執事…「はあ,婚姻届を出しに……」
紳士…「ほほう,あの人は七十五才だと思うが,結婚を!?」「で,嫁さんは何才だ」
執事…「十九才です」
紳士…「なるほど,それじゃ邪魔するのは遠慮しよう」
数週間して,例の紳士がまた旧友訪ねて来た。
執事…「旦那さまは,お亡くなりになりました」
紳士…「しかし,結婚したばかりだろう!?」
執事…「さようでこざいます」
紳士…「原因は何だったんだい?」
執事…「算数でございます」
紳士…「算数?」
執事…「はあ。七十五で十九を割ることはできませんで,たいへんご苦労なさいました」
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