つぼみのホームページ(お酒の雑学)

芭蕉が酒を呑むと…



 花にうき世 我酒白く 食(めし)黒し

 人々は花に浮かれる浮世だが,我が貧しい草庵では酒は濁酒,飯は麦飯で足りている


 くわのみや 花なき蝶の 世すて酒

 芭蕉は「花なき蝶」に自らを重ねる。何があったのか,「世すて酒」をあおる…


 酒のめば いとど寝られぬ 夜の雪

 雪を眺めながら,酒を呑み,筆をとって何かを書こうするが,何も浮かんでこない…


 酔うて寝ん 撫子咲ける 石の上

 庭に出て酒を呑もう。そして酔えばそのまま,撫子の咲き添う石の上に身を横たえて
 涼むのもよいではないか。


 奥の細道行脚之図(森川許六作)はWikipediaより


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