つぼみのホームページ(お酒の雑学)

芭蕉が酒を呑むと(その2)…



 朝顔は 酒盛知らぬ 盛り哉

 旅に出るので別れを惜しみ盃を重ねている。朝顔は俗事に目もくれず今を盛りと咲いている。


 二日酔ひ ものかは花の あるあひだ

 二日酔いなぞ気にしてはいられない。桜を謳歌しなくては!何時散ってしまうか分からないのだから。


 雪を待つ 上戸の顔や 稲光

 稲光は雪を招く光…この宴は雪見の宴になるのではないか!皆,期待と興奮の顔つきだ。


 草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒

 菊の節句の酒も隠遁の自分には無関係とあきらめていたところ,思いがけなく日暮れになって一樽届いた。
うれしいが…日暮れて届いたところになお一抹の淋しさがないわけではない。


 芭蕉図(与謝野蕪村作)


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