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ベートーヴェンワイン


ラベルの人物はお判りですよね?
ベートーヴェンの名に相応しい,
“リースリング種”で造られる
ケーヴェリッヒワインです。
ベリッヒ醸造所は,ベートーヴェ
ンの母親マリア・マグダレーナ・
ケーヴェリッヒが生まれ育った家
です。
ベートーヴェンは,幼少の頃から
慣れ親しんだケーヴェリッヒ・ワイ
ンを飲みながら「第九交響曲」の
作曲をしたと伝えられています。
アルコール依存症に近いくらいに
ワインを愛していた彼は,腹部の
痛みを長期にわたり訴え,最終的
には肝硬変によって死亡します。


ベートーヴェンの遺髪

ベートーヴェンのワインの飲酒量が,彼の毛髪のDNAから推測されています。
アメリカのエネルギー省とイリノイ州の民間研究所との共同研究によってベート
ーヴェンの毛髪8本をDNA鑑定したところ通常の100倍近い鉛が検出されました
当時のワイン業者が鉛の化合物を甘味の添加物として使った量から推測すると,
少なくとも一日3〜4本(約3リットル)は飲んでいた勘定になります。
つまり,ワインの大量摂取により,ベートーヴェンが抱えていた「胃痛」「神経症」
「うつ病」などが引き起こされ,感情の起伏が激しくなったと考えられるわけです。


ベートーヴェンの難聴の原因は?

ベートーヴェンの聴覚障害が始まったのが25歳のあたりからですから,その頃煩
った病気によるものだと推察できます。
いくつかの医学論文で取り上げられた有力な説が「梅毒」です。現在はペニシリン
という特効薬があるため,梅毒は早期発見すれば治療できますが,ペニシリンが発
見される1929年以前は,不治の病でした。ベートーヴェン(1770〜1827)は死
ぬまで,自分を長年悩ませた聴覚障害と慢性の下痢・腹痛の原因を解明しようと必
死でしたが,何故か彼や周りの医師が梅毒を疑っていた形跡が見られません。
そのため、適切な治療を受けられず、聴覚や性格に障害を引き起こしたと考えられ
ます。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン


G.ケーヴェリッヒ醸造所


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