つぼみのホームページ(お酒の雑学)

枕草子に学ぼう!

お酒を楽しく嗜むために,酒道に学べ!とまで言わないけれど…


枕草子,第二十八段,「にくきもの」の一節を…
酒飲みてあめき,口をさぐり,ひげある者はそれをなで,盃こと人に取らするほどのけしき,
いみじう憎しと見ゆ。また,「呑め」と言ふなるべし。身震ひをし,頭振り,口わきをさへひき
たれて,童べの「こふ殿に参りて」など歌ふやうにする,それはしも,まことによき人のしたま
ひしを見しかば,心づきなしと思ふなり。

念のために…現代語訳を以下に…

酒を飲んでわめいて,口を拭って,髭のある人はそれを撫で,他の人に杯をとらせる様子
なんて,ほんとに嫌だって思う。
他にも、「呑め!」ということか,身震いしながら頭を振って,口までへの字に曲げて,子供
達が「こふ殿に参りて」などと歌うような口ぶりをする。それがなんと、まことに立派な身分
の人がなさったのを見て,好きになれないっ……て思うのよ。


参考:酒道


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