”唄はちゃっきり節 男は次郎長〜”で知られている,ちゃっきり節は実はCMソングなのだ!!
この歌は静岡県の民謡と誤解されているが,れっきとした新民謡で,北原白秋が作詞をしている
1927年,静岡市近郊に開園した狐ヶ崎遊園地のコマーシャルソングとして,静岡電気鉄道(現・
静岡鉄道)が制作したもの
静岡電鉄は当時すでに名のある詩人であった白秋に懇請して作詞を引き受けさせたが,取材の
ため静岡を訪れた白秋は,静岡の花柳地・二丁町・蓬莱楼で芸者遊びを続け,一向に詩作に取
りかかろうとしなかった。
豪遊続きの長逗留に電鉄会社側が作詞依頼の取り下げを検討し始めた頃,老妓の方言による
ふとした一言にインスピレーションを得て白秋は30番まである長大な歌詞を書き上げたという。
|