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五合目が山頂!?


磐梯山の山頂は十合目ではなく五合目!?

磐梯朝日国立公園にある磐梯山は五合目が山頂となっています。
これには,往復で十合目とする説や,富士山の標高の半分とする
説,噴火で吹き飛んだ本来の山頂が十合目など,諸説あります。

十合目とか五合目とか,「合目」って何?

富士山の合目と海抜の関係は以下のようになっています。

合目海抜(m)
10合目3776
9合目3570
8合目3350
7合目2750
6合目2450
5合目2305
4合目2045
3合目1786
2合目1596
1合目1405


合目が等分されていないことがよく分かります。

広辞苑 第六版によれば,「登山の路程などを10分したその1」
となっていて,「十等分」となっていないのに感心させられれます。
横道にそれました…

山道に対して"合"という単位が用いられるようになったのは富士山
が最初のようです。この『合目』についての資料は大変少なく,
『富士の研究』全六巻・富士山本宮浅間神社社務所・昭和三年刊)
に見ることができます。
それには,次の五つの説が上げられています。

(1) 富士山は枡に入れた米を地上にあけたときの形に似ているので,桝
 目を用いて一里を一合とした。
(2) 梵語の『劫』が『合』に変化した。つまり,富士登山の苦しさを人生の
 苦難にみたて,その難しさを劫数⇒合目で表した。
(3) 富士山の祭神はコノハナサクヤヒメという女神であるので,生命誕生,
 胎生十ヶ月を十合に分けた。
(4) 山頂のことを御鉢と言い,仏教用語でもおそなえする米を御鉢料と言
 うところから、米にたとえて『合』で区分した。
(5) 昔から洪水の水量をたとえるのに『何合何勺』の水といったので,これ
 にあてはめた。


参考■富士五湖地域の観光情報


参考■福島の山々


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