ハンカチはすでに古代エジプト時代からあって,いろんな形や、宝石を飾った豪華なものがあったようです。
ハンカチーフと言いますが,カチーフは「頭をおおう布」という意味で,まだ帽子がない頃,女性達は布で頭や
肩などをおおっていました。そして帽子が出回るようになるとそれを首に巻いたり,あるいは手などに持って
いました。それがハンカチというわけです。
ルイ王朝のころ,ハンカチは絹製で貴重品であり,親から子へ受け継がれるもの,また男性から女性へ贈る
「愛の印」でした。
17世紀の後半から,ロココ調のデザインが主流になり,卵形・長方形・三角形などの様々な形のハンカチが
現れました。それを嫌ったマリー・アントワネットが「国内のハンカチはすべて正方形に」と進言したことから
1785年,ルイ16世が「ハンカチのサイズは縦横同一たるべし」との法令を布告したのです。
これ以降,ハンカチは正方形になりました。
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