鳴沙山…砂が鳴く山…昔はそうだったらしい。敦煌市の市街南方6km。東西約40km,南北20km,高さ250m。
名前の由来は,乾ききった細かい砂が風に吹かれて流れるときに音を立てることから来ていると言われる。いわゆる「鳴き砂」現象。
日本では京都府網野町掛津の琴引浜(全長約1800m)の「鳴き砂」が有名。
鳴沙山の東の断崖に南北に1,600mにわたって掘られたのが莫高窟。鳴沙山に登ったとき日本から持ち込んだケースに砂を採取。(径0.1〜0.2mmの極粗粒砂と,〜0.5mm
の粗粒砂が混合)。「敦煌」という白酒の空き瓶(60ml)に入り,我が家のリビングに…よく洗浄すると,砂粒は著しく円磨された石英砂で,表面は,鏡の面のように光り輝く
ということだ。
砂漠の中を歩くのは大変ということで,ラクダに乗る。入り口からラクダに揺られて20分ほどで鳴沙山の八合目辺りに到着。休憩は30分。
鳴沙山の頂上まで往復する時間は…現在の体力では難しそうだ。明日のスケジュールも結構キツそうだし…潔く?諦める。つくづく”歳”を感じた…
再びラクダに乗り,月牙泉の近くまで25分の旅。月牙は,中国語で三日月のこと。下の写真でご確認を。
砂丘の真ん中にありながら1,000年以上も枯れたことのない月牙泉とのことだが,近年になって泉水を維持するため人工的な方法が用いられている。(かなり離れた
ところにプールがあった)
古来神仙が住む場所として,月牙泉の対岸正面に寺院が建立されているが,文革時代破壊され,一部建て替えられた。莫高窟は文革の対象にはならなかったとのこと。
月牙泉の夕焼けを見ながら,ガイドが持ち込んだワインを夜光杯で呑み,ロマンチックな雰囲気に…(アイツら,何やってんだ?という目で見られ,なりませんでしたねぇ…)
でも,折角だから日本から用意していった,王翰(唐代)の「涼州詞」を梁さんに中国語で詠んでもらった。
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葡萄美酒夜光杯/欲飮琵琶馬上催/醉臥沙場君莫笑/古來征戰幾人囘
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一番最後の写真は「涼州詞」に出てくる「夜光杯」。同じ杯に当たる光量を変えて撮影している。お値段は…番外編 お土産その他へ |
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鳴沙山から莫高窟の方向を見る | 鳴沙山の山頂付近 |
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鳴沙山を目指すラクダの列。乗っているときは優雅だが,ラクダが乗る人に気遣って立ったり座ったりする訳じゃないので,前のめり・後ろのめりにガクン!ガクン!結構,大変。 |
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思わず童謡「月の沙漠」が…? | 体の割にはかわいい? |
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赤いブーツ様のものは,砂よけの靴覆い(有料) | 月牙泉を上から見るため砂丘の中腹まで登る |
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十階建てのビルに相当?片手にカメラでバランスが…,何回小休止したやら… | 砂丘から降りるときは左の写真のオジさんが持っているソリを使う |
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綺麗な夕焼けではなかったが,夕焼けを見ながら夜光杯で呑むワインは美味!! | 光の当たり方で雰囲気が変わる夜光杯。この地方で産出する岩石を削って作る |