ノックスの十戒



十戒ってどんなの?
 ロナルド・ノックス(カトリックの僧正でもあります)が定めた探偵小説をフェアプレイにさせるために提唱した10個の規則です。

1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
 犯人は物語の最初の方から登場していること
 探偵は超自然の能力を用いてはならない
 秘密の抜け道を使ってはならない
 未発見の毒物等を使ってはならない
 中国人を登場させてはならない
 探偵は偶然の作用で事件を解決してはならない
 探偵自身が犯人であってはならない
 探偵が得た手がかりは全て読者に提示されていること
 ワトソン役は自分の考えを全て知らせること
 双生児などを読者に隠して登場させてはならない

 もしかしたら順番は違っているかも…。詳しくは『陸橋殺人事件』(創元推理文庫)や、その他ミステリィ関連書籍を読んでみて下さい。翻訳者等によって、毎回表現が微妙に違っていて面白いですよ。

 さて、この十戒ですが、現在では守っている人、あんまりいません。正確には全然気にしていないってことですね。それを「卑怯だ!」と云う人もまだ少々いるみたいですが、読者のレヴェルアップがはかられた今、こんなの気にしていられない…ってトコじゃないでしょうか。結局は少々卑怯であっても(限度問題ですが)、キレイに騙されたいって思うのではないでしょうか。



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