ミステリィ用語




ミステリィ初心者や「これから」って方々向けのコーナです。
「こんなの当たり前〜」って方はアドヴァイス等頂けると嬉しいです。
(別に普通に読んで頂いて、一向に差し支えはございませんです)
ささ、一緒にミステリィファンへの第一歩を踏み出しましょ。


ミステリィの種類
本格ミステリィ トリックの謎解きを特に重視した物。
新本格ミステリィ 本格ミステリィを復興すべく書かれた物。現代の本格。
社会派 社会問題を採り上げたもの。動機を重視した物。
日常のミステリィ 日常に存在する何気ない謎を解く物。
ハードボイルド 妥協を許さない非情な行動で事件を解明する物。
コージィ ちょっとした邸宅で起こった殺人を軽い雰囲気で描いた物。
ホラー・怪奇・幻想 人が殺され続ける恐怖や、不思議な物事、異常性を描いた物。
サスペンス 思いがけず事件に巻き込まれてしまう物。
冒険・怪盗 自分の意志で事件を起こしたり巻き込まれたりする物。
警察 警察と云う組織が犯人を追いつめる物。
法廷 裁判で犯行を認めさせる闘いを描いた物。
スパイ スパイの活躍を描いた物。
トラヴェルミステリィ 旅先で事件が発生する物。主に舞台設定が重視される。
安楽椅子 実際に現場には赴かないで謎を解く物。
ユーモアミステリィ ユーモアに満ちたパズル的感覚を持つ物。
歴史ミステリィ 歴史上の謎を解き明かす物。
SF 非現実的な現象を舞台・設定としてとりこんだ物。
変格 本格に対して生まれた言葉で実は歴史が深い。
ピカレスク 犯罪を犯す側の人物が読者の共感を許す物。
ノワール 「暗黒小説」を指す言葉。フランス語…らしい。
リドルストーリィ 敢えて結末を付けず、読者に委ねた物。


トリックやテクニックの種類
密室 侵入不能場所で事件が発生した物。
アリバイ 犯行現場に別の場所に居たことで無実を主張する物。
ダイイングメッセージ 被害者が死の間際に犯人や犯行の手がかりを残す物。
倒叙 犯行シーンが冒頭で、犯人が追いつめられ行く様を描いた物。
叙述トリック 著者が言い回しや表現によって読者を欺く物。
アナグラム 文字の並び替えをしたりする事で意味が現れる物。
ミスディレクション 読者の意識をを事件の真相や犯人から遠ざけるテクニック。
ミッシングリンク 一見繋がりのない人物の表面化していない繋がり。


本格(に限りませんけど)の種類
フーダニット Who done it? 「犯人は誰か」を重視した物。
ホワイダニット Why done it? 「動機」を重視した物。
ハウダニット How done it? 「如何に犯行を遂げたか」を重視した物。


構成の種類
長編 数百ページの長い作品で1冊に1編が基本。
中編 200ページ程度の稍長い作品で、1冊に2編収録されることが多い。
短編 数十ページ程度の短い作品。
ショートショート 数ページ程度の極短い作品。
連作短編 短編毎に繋がりを持っていて、1冊で起承転結が成立する作品。


その他ミステリィに関わるあれこれ
ワトソン役 読者と同じ思考レヴェルで事件を捉えて表現する登場人物。
ノックスの十戒 ロナルド・ノックスが唱えたミステリィを書く上での約束事。
ヴァン・ダインの二十則 ヴァン・ダインが唱えたミステリィを書く上での約束事。
カルネアデスの舟板 自分の命を守るための行動は罪に問われない。
三大奇書 『ドグラ・マグラ』・『黒死館殺人事件』・『虚無への供物』の事。
見立て殺人 有名な歌や物語に合わせる形で殺人を起こすこと


本全般に関するあれこれ
奥付 本に記載されている書籍情報のページ。



これらの分類は管理人が勝手に行ったものであり、必ずしも一般的ではない可能性が(多々)あります。ミステリィの分類は色々なところで行われていますが、完全なる定義と云うものが存在しません。従って「広義の」と云う単語を使うことが多いのです。
 一例と思ってテキトーに見て頂ければ幸いです。でも、「これは変じゃない?」とか「こ〜ゆのは?」ってのはお気軽にメールBBSの方へどぞ。ま、私もあんまし詳しくはないので(^^;

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