コージィ



コージィって何?
 あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ハードボイルドの反対って捉え方が良いと思います。ちょっとした邸宅、お屋敷などで事件が発生しますが、左程どろどろとした雰囲気ではありません。暴力的・破滅的なシーンは余りなく、比較的軽いタッチで表現された作品がコージィなのです。このジャンルの特徴としては主にフーダニットを重視する傾向にある様です。そうしないと作品の雰囲気が損なわれてしまうんだと思います。

 コージィとは何か…若竹七海が著書の中で自信の定義を述べていますので、興味のある方はそちらも覗いてみて下さい。作品は…確か『ヴィラ・マグノリアの殺人』(光文社文庫)…だった様な気がします(違ってたらすみません)

 柴田よしき「猫は聖夜に推理する」(『正太郎と井戸端会議の冒険』)の中で、「井戸端会議のような事柄から事件が起こって、何だかいろんな人間がばたばたと慌てている内に解決してしまい、人が殺されたというのにラストではみんなにこにこしているような推理小説」と定義しています。

 このジャンルの代表的作品はアガサ・クリスティポワロシリーズです。日本人作家に目を向けると…赤川次郎の作品全般でしょうか。どちらも極めて有名な作家なので、何となくコージィのイメェジが掴めませんか?



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