密室



密室って何?
 本格の代名詞とも云えるこのジャンル。古くからとても高い人気を誇りますが、或る程度出尽くしたとも云われています。複雑な物を考えればいけるんでしょうけど…。

 先ず、密室とは何か。簡単に云うと犯行現場に侵入不能なものってことですね。だから殺人じゃなくて自殺…って感じです。無論完全な密室じゃお話になりませんから、トリックが存在していて、犯人が何らかの方法で擬似的な錯覚的な密室を作り上げたってことになりますが。古典的には針と糸ですね。
 ネタに窮すると色々な密室が生まれます。よくよく考えてみると密室みたいなのですね。例えば現場となった場所まで行ける未知が1本しかなくて、その道は常に誰かの視線にさらされていた…とか。雪密室とかもそうですね。雪に足跡が残っていないことから密室が成立してしまうものです。同じ様に枯山水を利用した作品もありました。


 さて、密室といったらディクスン・カーです。密室はこの人一人で或る程度大成されてしまった感すらあります。『三つの棺』(創元推理文庫)では有名な密室講義が展開されています。大まかに云うと以下の3つに分類されます。

1.
2.
3.
 犯行時に犯人は室内にいた
 犯行時に犯人は室内にいなかった
 犯行時に犯人も被害者も室内にいなかった

 これだけではあんまり分からないでしょうから、詳しく知りたい人は『三つの棺』を読んだりしてみて下さい。

 日本の代表的な作品は、たっっっくさんあります。日本人は結構密室好きらしい…。挙げ始めるとキリがないので1作だけ。島田荘司『斜め屋敷の犯罪』、初心者から有段者(?)まで「ド〜ンと来い♪」ってな作品ですよ。



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