読書記録



2006年 年間ベストテン
順位 著者名 作品名 出版社
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
小川洋子
東野圭吾
真保裕一
荻原浩
北村薫
奥田英朗
島本理生
浅倉卓弥
藤原伊織
伊坂幸太郎
博士の愛した数式
手紙
繋がれた明日
僕たちの戦争
街の灯
イン・ザ・プール
リトル・バイ・リトル
君の名残を
シリウスの道
陽気なギャングが地球を回す
新潮文庫
文春文庫
朝日文庫
双葉文庫
文春文庫
講談社文庫
講談社文庫
宝島社文庫
文春文庫
祥伝社文庫
面白い作品は多かったものの、決定的に面白い作品が少なく、悩みに悩んだベストテンです。

 『博士の愛した数式』は色々な表現が感動を運んでくれる繊細な世界です。
 『手紙』はドラマティックであり、繊細であり、厳しくもある完成度の高い作品。
 『繋がれた明日』のプロローグから一気に読ませる筆力に感服。
 『僕たちの戦争』は少し気楽な面を持たせつつも戦争の悲劇を確実に表現。
 『街の灯』は、舞台となった世界、登場人物、謎、全ての要素が魅力的です。
 『イン・ザ・プール』は本当に楽しい作品です。
 『リトル・バイ・リトル』は良い意味で普通の世界が広がっています。
 『君の名残を』の主人公二人に科せられた運命に涙。
 『シリウスの道』で藤原伊織の完全復活を確信!
 『陽気なギャングが地球を回す』は楽しくて、勢いがあり、一気読み。

ミステリィ慣れしてしまったためか、特に本格ものが苦戦する傾向にあるようです。特に1位がミステリィでないとは、私自身が一番驚いています。2位と3位は似た様なテーマの作品。どちらも素晴らしく甲乙付けがたいのですが、よりドラマティックで世界が大きかった『手紙』に軍配。4位からは完全に混戦状態です。衝撃的な作品に出逢う機会はちょっと少なかったのか、全体的にレベルが高かったのか、どちらでしょう。

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