エラリー・クイーン
<ドルリー・レーンシリーズ> |
Xの悲劇 (創元推理文庫) |
§ 感想へ戻る § |
Xの悲劇 |
ストーリィ
雨の中。満員の市電で起きた不可解な事件。被害者は株式の仲介人・ロングストリート。彼を死に至らしめたのは、ポケットの中に入っていたニコチンのコルク玉だった。いつ、だれが、どの様に、凶器を入れたのか。警察は、元俳優のドルリー・レーンにアドヴァイスを求めた。
|
感想
元舞台俳優ドルリー・レーンが活躍する第1弾。凶器のニコチンコルクはとても印象的で、しかも魅力的。事件が発生する場所、タイミングも素晴らしく、一度読んだら忘れることはありません。そしてダイイングメッセージ。私がこれまでに出会ったどのダイイングメッセージよりも、必然的かつ説得力に溢れています。レーンの推理も、検証や根拠がしっかりしていて、文句のつけようがない作品です。
|
↑リストへ 感想へ戻る |