ディクスン・カー
<ロンドン警視庁D三課シリーズ等> |
カー短編全集1/不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫) |
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カー短編全集1/不可能犯罪捜査課 |
ストーリィ
ロンドン警視庁D三課のマーチ大佐が登場する作品5作を含む短編集です。
「新透明人間」:手袋がピストルで殺人を犯す場面を目撃 「空中の足跡」:垣根の上に残されたサイズ四号の靴跡 「ホットマネー」:銀行強盗が戦利品を隠した場所 「楽屋の死」:ナイトクラブでおきた殺人事件と紙入れ 「銀色のカーテン」:短剣で首の後ろを刺された男と無実の容疑者 「暁の出来事」:岩礁にたった一人で居た男の死体 「もう一人の絞刑吏」:絞首刑の執行が執り行われようとした時… 「二つの死」:己の紙が報じられた新聞を船上で知った男 「目に見えぬ凶器」:全身十三カ所を刺した凶器は何処へ? 「めくら頭巾」:腰から下が焼け焦げた上に、喉元を切られた女性の死体 |
感想
いずれも不可解な謎が存在し、最後にスパッと事実が明らかに。切れ味は抜群です。「新透明人間」は、とにかく大きな謎です。誰でも知っている、誰もでも見たことがあるのではないかと思われるトリックなのですが、こう云う風に使われると驚きです。「空中の足跡」は有名なトリック。謎解きパズルとかでよく使われますね。「銀色のカーテン」はまさしく不可能犯罪。しっかり見ていたのに分からないって云うところがミソです。「めくら頭巾」は最も凄惨な事件。雰囲気作りの妙を感じます。
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