モーリス・ルブラン
<ルパンシリーズ> |
怪盗紳士リュパン (創元推理文庫) |
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怪盗紳士リュパン |
ストーリィ
怪盗紳士の名を持つアルセーヌ・リュパン。その活躍を描いた短編集です。
「アルセーヌ・リュパンの逮捕」:大西洋の船上にリュパンがいるとの情報が入る 「獄中のアルセーヌ・リュパン」:逮捕されたリュパンが泥棒を? 「アルセーヌ・リュパンの脱走」:いとも簡単に脱走を遂げるリュパン 「奇怪な旅行者」:鉄道で不覚を取ったリュパンの逆襲 「女王の首飾り」:有名な首飾りが無くなり、届き始めたお金 「ハートの7」:著者とリュパンの出会いのエピソード 「彷徨する死霊」:犬に襲われた女性を助けるリュパン 「遅かりしシャーロック・ホームズ」:宿敵と初めて顔を合わせたリュパン |
感想
イギリスが生んだ世界一の名探偵・シャーロック・ホームズに対抗してルブランが生んだ怪盗紳士リュパン。ほんとにまぁ、困ったお坊ちゃまと云う印象です。いたずらっ子がそのまま成長した感じですね。ストーリィは細かいことを気にせず、ただひたすらにその勢いを感じるべきでしょう。リュパンの冒険は、読んでいてとにかくドキドキの連続。とにかく行動が大きいのがポイントです。ただ、ルブランの描くホームズは、ホームズであってホームズでないですね。シャープではありますが、雰囲気というか、性格というか。行動に違和感があります。コナン・ドイルのホームズとは別人と思って読む方が良いでしょう。
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