泡坂妻夫
<亜愛一郎シリーズ> |
亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫) |
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亜智一郎の恐慌 |
ストーリィ
時は幕末。雲見番の亜智一郎は、怪力の奈津之助、甲賀忍者の末裔猛蔵、芝居好きの緋熊らと共に、世の裏側でお仕事を。
「雲見番拝命」:安政の大地震、この期を利用する輩が出没 「補陀落往生」:智一郎と猛蔵が商人となって調査 「地震時計」:地震を知らせる時計が贈られる 「女方の胸」:将軍の血を引く子が街にいるとの情報が入る 「ばら印籠」:将軍の写真を撮るため技術を求める 「薩摩の尼僧」:井伊直弼大老の首を狙う者が江戸に潜伏 「大奥の曝頭」:大奥の噂を確かめるため女装することに |
感想
亜愛一郎のご先祖様が幕末に活躍。しかもシリーズに登場したキャラクタのご先祖様までが。勿論遊び心だけではありません。実際に起きた事件と、智一郎たちの活躍をセットにした構成が良い感じです。将軍が途中で変わったり、安政の大獄があったり。世の中の動きと智一郎たちの行動、その微妙な距離がポイントかと。しかし…痛い話から始まりますね。
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