平石貴樹
<更科ニッキシリーズ> |
誰もがポオを愛していた (創元推理文庫) |
<ノンシリーズ> |
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誰もがポオを愛していた |
ストーリィ
ポオの作品に関連した殺人事件が発生。アッシャー家、ベレニス、黒猫…そしてポオの手紙。父親と共にアメリカへ来た更科丹希ことニッキは、現地の警察と協力して捜査にあたることに。事件とポオの関係は。誰に犯行が可能だったのか。終盤には登場人物のアリバイ表まで登場します。
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感想
誰しも興味をそそられるこの題名。設定の妙は云うに及びません。とても丁寧な作品で、「エドガー・アラン・ポオ」というキーワードがとても大切にされています。ただ、展開が遅くもったいぶった感じが強過ぎるのが玉に瑕。加速して欲しい終盤に、ペースダウンしてしまった様に感じます。エピローグはなかなか興味深い構成。また、有栖川有栖が分かりやすい解説を添えています。
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