海渡英祐


<ノンシリーズ>
伯林 − 一八八八年 (講談社文庫)

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伯林 − 一八八八年
ストーリィ
第13回江戸川乱歩賞受賞作。ドイツ留学中の森林太郎(後の森鴎外)は、医学を学んでいます。北里柴三郎など多くの留学生仲間や、現地の女性とも親しく付き合う毎日。或る日古城に招かれた林太郎は、時の鉄血宰相ビスマルクと密室殺人に遭遇します。
感想
国内外の有名人が登場する特異な設定。それだけでも十分魅力的、ビスマルクまで登場するとは驚きでした。舞台が国外のため、登場人物も多くは片仮名横文字。しかし、とても読みやすい印象。どこかで聞いたことのある名前は、それだけで雰囲気に大きく影響することが分かります。ストーリィは「主人公の林太郎がビスマルクや密室に遭遇」と云うメインに「その他」を肉付けされた感じ。少し痩せ気味の作品と云えるかもしれませんが、分かりやすいのは良。
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