西村 健
<オダケンシリーズ> |
劫火 (講談社文庫) |
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劫火 |
ストーリィ
気分を変えるため北海道にいたオダケンは、不審なロシア人との戦闘に巻き込まれる。そこで聞いた「核」という言葉に操られるように、事件に引き寄せられるオダケン。一方、志波銀次と十文字一徹も、別々のルートから事件に巻き込まれていく。強大な組織を背景に進行するテロに対抗できるのは彼らしかいなかった。
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感想
とにかく長いお話です。主役級の人物が3人いて、視点がころころ変わりながら、奔流に集まってくる構成です。この構成だと必然的に壮大なストーリィとなるのですが、誰に感情移入して良いのか、どこをポイントと捕らえれば良いのかがむつかしくなってきます。危機一髪!という状況で、別の人物に視点が変わり、ふと気付けば帰ってくる。この繰り返しが好きな人は楽しめると思います。4冊に分冊されているため、それぞれの視点を固定して3冊、まとめて最後を1冊、という構成も面白かったのではないかと思います。
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