笹生陽子
<ノンシリーズ> |
ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫) |
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ぼくらのサイテーの夏 |
ストーリィ
やけに暑かったあの夏、「階段落ち」をしていた僕は手首のねんざ、前歯の損傷、さらには夏休み中のプール掃除を罰として仰せつかった。しかも、「階段落ち」の勝負で負けた相手・栗田と共に。
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感想
問題が色々ある作品。でも、何ともならない問題とは感じないから不思議です。一つ一つ、それはとても大きな問題で、自分や家族がそんな状態だったら、とても大変だと思うこと。なのに、主人公の少年二人の子供的な奔放さと、大人的な達観具合が、それだけが全てではないと伝えてくれます。問題も正面から受け止め、受け入れ、二人の少年が自然と心を通わせ、大切な相手となっていく様は、キレイゴトとは感じないでしょう。
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