佐藤友哉
<ノンシリーズ> |
フリッカー式 (講談社文庫) |
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フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 |
ストーリィ
第21回メフィスト賞受賞作。僕の家族は異常だ。おかしくないのは僕・公彦と妹の佐奈の二人だけ。佐奈は今日も通い妻よろしく、僕のところにやってきた。この時には想像すらできなかった、この後に訪れる悲劇を。そして壊れていく僕を…いや、僕は壊れてなんか…いな…い…。
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感想
かなり悲劇的な設定ではある物の、それをあまり感じさせません。文章は非常に読みやすく、テンポも悪くないため、どんどんページをめくり、展開が変わっていくのが心地良く感じられます。小ネタやオチなどから、読者の若さが感じられますその辺りで既読感を覚えるため、もう少し独自性がにじみ出てくると、もっともっと良くなると思います。
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