友達の友達が…。巷に溢れる都市伝説の数々に興味を持ち、調べ始めた流P。或る程度決まったパターン。派生する多くのバリエーション。やがて「ひみつや」の謎に迫った流Pの携帯電話が鳴り響きます。

3部構成の作品です。主に都市伝説の紹介を行う1部は、何が云いたいのか、何を表現したいのかが曖昧です。起。2部に入ると、それらが俄然意味を持ち始め、ストーリィ性も急激に増してきます。承。この辺りから目が離せません。都市伝説と物語を巧く融合させた感じ。それを3部で転がします。問題は「結」が若干弱いことでしょうか。

メフィスト翔は密室の中にいた。その密室は秘密室。密室の神を名乗る物によって支配されている。どうやらメフィスト翔自身が望んで、その中に入ったらしい。90分以内ににココからでなければ死んでしまう。密室の神との交渉で、密室YES・NOクイズをすることになったのだが…。

ストーリィ性は高くありませんが、ドキドキ感の高さと奇抜な設定が面白い作品です。パズル本を読んでいる様な雰囲気もありますが、それだけではありません。密室に関してクイズがいろいろ出てきますが、クイズは重要な要素でありながら副産物。小さな密室のクイズから、大きな密室を作り出している。そんな作品です。