首脳将之
<石動戯作シリーズ> |
黒い仏 (講談社文庫) |
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黒い仏 |
ストーリィ
名探偵、石動戯作が登場。お寺の宝探しを依頼された石動。助手のアントニオを伴って九州へ渡ります。世間はダイエーと巨人の日本シリーズに浮かれる中、地道に漢文を調べることに。時を同じくして殺人事件が発生。現場となった部屋からは一切の指紋が検出されませんでした。
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感想
自称名探偵の魅力が乏し過ぎます。この地味な探偵が凡人のレヴェルで調査を進める展開は、読んでいても少々苦しい。話の展開上仕方がないこととは思いますが、分かっていてもやはりつらい。冴えを見せたシーンでも、何故その推理が浮かんだのか、明らかにされていません。唐突に解決を思いつき、それを披露されても戸惑います。本作の主要な部分に関しては好みの問題となるでしょう。
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