柳広司
<世界の偉人は名探偵シリーズ> |
はじまりの島 (創元推理文庫) 黄金の灰 (創元推理文庫) |
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はじまりの島 |
ストーリィ
「種の起源」を著したチャールズ・ダーウィン。イギリスに生を受けた自然科学者は、どの様にして進化論を提唱するに到ったのか。それはガラパゴス諸島で目にした動物たち、出来事に起因していました。そう、殺人事件と共に。
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感想
導入部分が秀逸で、すぐに作品の世界へ飛び込んでいけます。ダーウィン自身も、とても魅力的な行動をとるため、目が離せません。誰でも知っているけれど、詳しく知る人は少ないダーウィン。その中途半端な状態に上手く入り込んだミステリィだと思います。
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黄金の灰 |
ストーリィ
ギリシア神話に登場する伝説の都市、トロイは本当に存在したのだろうか。幼少の時に読んだホメロスの詩をきっかけとし、盲目的にそれを信じた男、ハインリッヒ・シュリーマン。紆余曲折の果て発見した黄金は、シュリーマン夫妻の周囲に不穏な空気を運んでくるのでした。
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感想
トロイの伝説は知っていても、シュリーマンの名前、その人生を知る人は少ないのではないでしょうか。発掘作業を一人で行うことは出来ません。また、発掘に成功しても、そこには多くの問題が。そこを上手く拾い上げ、ミステリィと融合した作品です。収束感がもう一つなのが少々難です。
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