五丈原の戦い

諸葛亮 vs 司馬懿

諸葛亮は 魏に対して6度目の遠征を行った.
今度は、木牛を改良した流馬を発明し、運搬に用いた。
また、魏の地深く入るとその地で兵糧を刈り取った。
この事により、兵糧不足が解消された。

呉も諸葛亮の出撃要請を受け、
寿春方面に孫権が出撃。襄陽方面には陸遜が進出。

魏の曹叡は自ら呉へ備えるため出陣し、
対蜀、諸葛亮には司馬懿を充てた。
孫権は、魏の満寵に奇襲を受けて敗北すると、
被害が大きくならない内に、さっさと引き上げてしまった。
襄陽方面の陸遜も布陣が魏に筒抜けとなり早々と退却。
諸葛亮は失望のため息を漏らした。

諸葛亮 なんていう事だ。呉は勝たないまでももう少し、
粘ってくれると思っていたのに。

諸葛亮は、司馬懿を刺激しようと 女物の服を送った。
司馬懿は怒るどころかかえって使者をもてなし、諸葛亮の様子はどうかと尋ねた。
使者は諸葛亮が寝食もままならず働いていると自慢げに告げた。

司馬懿 うむ。それならば、諸葛亮の命も長くはあるまい。

司馬懿はついに持久戦の構えを崩さなかった。
諸葛亮は陣中にて息を引き取った.
その知らせを聞いた司馬懿はここぞとばかりに蜀軍に攻め入った
が, 蜀軍は隊列を整え抗戦しようとした.
それを見た司馬懿は 諸葛亮がまだ生きていると思って慌てて退却した.
こうして無事に蜀軍は自国へ退却できたのであるが,
実はこれは諸葛亮が生前、姜維に授けた謀であった。
このことを聞いた民衆は「死せる孔明,生ける仲達を走らす.」と噂した.
蜀の軍が、退却に向かう中一人気を吐く武将がいた。魏延である。

魏延 丞相がお亡くなりになったとはいえ、
まだ戦力的には十分に戦える!
これからは私が指揮をとる。

姜維 せっかく司馬懿を欺いたのに・・・。
仕方が無い、魏延の部隊を引き離すのだ。

魏延の軍は蜀軍から孤立した。

魏延 なんだ。誰もわしについてこぬのか。

魏延はかねてより仲の悪い楊儀に「反乱」したとの噂を立てられ、
部下に殺された。

蜀軍が退却した後、陣の跡を見た司馬懿は諸葛亮のことをこう言った。

司馬懿 まさに天下の奇才だ。



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