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呉の北進 |
呉は諸葛亮と息を合わせ同時に魏に攻め入った。
孫権はみずから合肥に出撃。陸遜、諸葛瑾は襄陽へ出撃した。
| 朕も出陣する。勝利は確実だ。 |
魏の曹叡は司馬懿を諸葛亮に対抗させ、自ら兵を率いて救援に向かった。
孫権は合肥を攻めたもの、守将 満寵は呉の策略を読み
火攻め等を用いて呉に勝利すると、
孫権は被害が大きくならない内にさっさと引き返してしまった。
| ふははは。何と稚拙な指揮よの。 全てお見通しだ。 |
| ちぇ。面白くねえ。 なんで俺だけが負けるんだ。 |
襄陽方面の陸遜は布陣を事細かに記し孫権に送ったのだが、
その書状が敵に渡ってしまった。
それを知った諸葛瑾は不安を抱いた。
陸遜のもとに赴いた。しかし陸遜の軍は平常と変わらなく、
引き上げる様子を見せなかった。
| 伯言どのは知略の多い方ゆえ、 きっと何かわけがあるのだろう。 |
諸葛瑾は陸遜に会うと、陸遜は真意を述べた。
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敵はすでに要害の地を固めており退却が困難である。 それを知ったら兵士達は動揺するだろう。 ここはひとまずみずから落ち着いて、 巧妙な策略を用意した上で、脱出せねばならないのだ。 |
陸遜はいちど魏の城を攻めると見せかけると、魏の兵は城の中に逃げた。
その隙を突いてあらかじめ用意した船に一斉に乗り込み退却したので、
呉軍はまったく被害を受けることが無かった。