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首都制圧 |
司馬懿は諸葛亮を退け、公孫淵を滅ぼすなど、
数々の功績から、魏において絶大な影響を持っていた。
そのため、魏の権力者からは警戒された。
魏は司馬懿の一派と、曹爽の一派に分かれていた。
曹爽は司馬懿の様子を探るため側近を司馬懿のもとに遣わした。
| わしは老いぼれて病を発し、そなたの言うことも よく分からなくなってしまいました。 生きてそなたと再び会うことは無いでしょう。 どうかわしの息子たちをよろしくお願いします。 |
これを聞いた曹爽は、
| そうか。あの司馬懿も耄碌したか。 やつさえいなくなれば、わしの勢力も安泰じゃ。 わっはっはっは。 |
と、ますます豪奢に走った。
しかしこれは司馬懿の演技であった。
曹爽が完全に油断したと見た司馬懿は隙を見計らって
息子司馬師とともに兵を起こし、曹爽を襲撃。
曹爽を捕らえ監禁した。後に処刑し、三族皆殺しとした。
自分の都合の良い皇帝を立てた。
まもなく司馬懿は死去した。