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東興の戦い |
孫権は長寿を全うし、後事を諸葛瑾の息子諸葛格に委ねこの世を去った。
諸葛格は才知にあふれ弁舌がさわやかであったが、
回りへの配慮の欠乏した 身勝手な性格であったため
陸遜、諸葛瑾は生前心配していた。
果たして諸葛格は実権を握ると独裁に走った。
魏が攻めてくると、諸葛格は自ら軍を率い、東興の地においてこれを迎え撃った。
| 敵はまだ陣を構築していない。 敵が油断している今こそ敵を打ち破る好機だ。 さあ皆のもの鎧を脱げ、各々刀一本身につけ、我に続け! 敵を奇襲するのだ!! |
呉の丁奉は敵が油断しているところを軽装の兵で襲撃。
魏軍を大いに打ち破った。 諸葛格はこの勝利を機にますます心おごった。
| 魏が強大化するのを放置すれば、 子孫が災いを被ることになるのだ。 知謀の士、司馬懿もこの世に無い。 もしかすると魏を破ることができるかもしれない。 またわたしも諸葛亮のように志を果たせずとも 意志が後世の人に理解される事を願っているのだ。 |
諸葛格は合肥新城を攻めたが、疫病が蔓延し、それでも無理やり攻めた。
呉軍は城を落とせず追撃を受けて壊滅し死者多数を出した。
諸葛格は多くの将と民衆の恨みを買った。
その後実権を狙う孫峻、孫琳に宴の途中に暗殺された。
| あんな男に国を任せられん。 |