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2006年8月24日

浴衣の抱き幅


 今年も浴衣を着てみました が、なんか襟があきすぎてしまい、どうもうまく着れません
 襟が開くというのは、抱き幅が小さいのではないか
 でも、この浴衣は2年前に自分で仕立てたものなので、一応マイサイズになっているのに
 どうしてだろう・・・
 参考にしている木村幸夫さんの「着物の仕立て方・頼み方」で確認しても、
 この浴衣、身幅は今のワタシに若干小さくなっていますが(悲しい) バストは変化ないので(これも悲しいかも)
 抱き幅のほうはこの寸法であっていました

 でも、ゼッタイ合わない! これは着付けのせいじゃない
 
 一緒に浴衣で出かけた長女はワタシよりおムネがあるのに、全然胸元が崩れません
 帰ってからためしに抱き幅を測ってみましたら、私のより3センチも広くとってありました
 (ネットで購入した、抱き幅とともに身幅も広い現代モノのプレタの浴衣です )
 ほら〜、やっぱり
 
 
 浴衣というのは、原則長襦袢を着ないので着物と同サイズでは具合が悪いのではないか、
 むしろ長襦袢に近いサイズにしたほうがよいのでは、と思い至りました
 それに、浴衣はばち襟で作るのがほとんどなので、なおさら調整ができないですね
 ということは、おくみ下がりも少し短くしたほうがよい?
 早速お直しとなりました

  
  
浴衣はこれ  有松絞りです

 絞りはすべりが悪く、裾捌きがいまいちなので
 洋服用の裏地を上前の裏のみ、つけてあります
 また、お尻が出やすいので居敷き当ても付いています
 
2006年11月4日

三河襟芯のつけ方


  長襦袢の襟にははめ込み芯を入れる方法と、三河襟芯を使う方法があります
  三河襟芯は、あらかじめ半襟に縫い付けてから長襦袢に取り付けるやり方が
  よく紹介されていますが、これ、けっこう手間がかかりますし、
  襟芯に針を通すのはかなりしんどい
  ワタシはこんなお手軽方法でやっています

   
 

  


 


 はめ込み芯よりは柔らかな仕上がりになりますので、重たい着物ですと少し頼りないかも
 
まず、いつもどおりに半襟をつけます
これは表側を縫い終わったところ

下においてあるのが三河襟芯です
それを手持ちの長襦袢の襟幅の倍よりやや細めに
切っておきます(長襦袢がばち襟の場合)
 (広襟なら襟幅より少し狭く)

三河襟芯は、お店で半襟の幅くらいで売っていますが
帯芯を切って使ってもいいですね
 三河芯を幅半分に折り、長襦袢の襟をはさみます
芯と長襦袢の襟を半襟で包み込んで、
今度は内側を縫い付けて
出来上がりです
2007年1月7日

広襟の半襟付け


 着付け教室で広襟の長襦袢への半襟つけを習いました
 ワタシの長襦袢はみなばち襟なので、やったことがありませんでしたが、お正月に着るために
 長女の長襦袢を出したら、これがちょうど広襟でしたので、そのときの方法をレポートしました

 広襟の長襦袢にすると、少々肉付きがよくなって抱き幅が狭くなってきても、
 襟の折りかたで調整が効くので都合がいいのです
 また、襟元に厚みがでてシッカリするので、
 「これから長襦袢を作るならもう広襟よ!」と、着付けの先生はおっしゃっていました

 う〜ん、たしかにね
 ただ、私の考えでは着付けの時にはひとつでも手間を省きたいということと、
 着物の襟は、普通でも布がたくさん重なるところで、素材によっては
 かなりの厚みがあるものも・・・
 着物だけでもぼってりしているのに、そこに長襦袢までが広襟になると、とてもかさばってしまうので
 個人的にはばち襟派です
 
 これはもう、個人の好みでいろいろですね 
 
2007年8月29日

晒で和装ブラ

 着物を着るときは、胸はなるべくつぶします
 いつもハーフトップをつけていますが、帯の位置によってはムネが乗っかったようになったり、
 胸元の補正が一緒にできるようなものがあればいいかな、と思い、作ってみました
 市販の和装ブラならこれがすべてかなえられますが、結構高いですし、
 晒はよく汗を吸ってくれるので、浴衣下にも便利です

 

 

 

 肩ひもの前側は胸に巻く晒で抑え、2周巻いて安全ピンで留めます
 脇の下ぎりぎりの高い位置で巻くと脇の汗取りにもなり、筒袖のある肌襦袢を着なくても気になりません
 また、脇の下には汗を止めるツボがあるそうなので、うまくいけば大汗をかくのを防げるかも??
 ワタシは浴衣を着た時にこれを巻きましたが、汗を止める効果はありませんでしたが
 なかなか快適でしたので、これから冬に向かっても使ってみようかと思っています
 
こんなものです
 
肩ひもの部分は幅の4分の1です
切った方を細く三つ折にしたら1cmほどずらして
二つにおります

そして晒の幅半分に折ったものが胸に巻くほうに
なります
二つ折りにし、輪になったほうを下にします
上はあけたままにしておきます
自分の胸に巻いてみて、2周して前に来るだけの
長さをとり
1周目の背中心の位置を決め、
肩ひもを縫い付けます
これ、両の肩ひもをくっつけていますが、
少し離した方がよいです
肩ひもは二つ折りしたのが開かないように
肩線あたりを縫いとめます

そしてここは補正のためのポケットになります
着物を着た時に胸元が寂しくなる方は
ここにハンカチなどを入れるとよいです
両肩に補正を入れ、
必要があればみぞおちにも
入れることができます
ワタシはここによく
タオルハンカチを入れます
半幅帯のときは必須です

補正は、このように出し入れ
できるようにしておくと
厚みも加減でき、お洗濯が
しやすいです
2008年2月5日
 
袖無し長襦袢を作りました

  

 古着やリサイクル着物を利用しているとさまざまなサイズの着物が集まってきますが
 袖丈や裄、肩幅が長襦袢と合っていないと、着物の袖口や振りから飛び出してきます
 そんな時に、袖無し襦袢を着てみてはいかがでしょう

 普通の長襦袢の袖を外します
 そのままでもよいですが、できたら肩幅は少し詰めたほうが安心です
 これを、筒袖の付いた肌襦袢や、着物スリップの上に着ます
 長襦袢のお袖はどうするかというと、着物に合った寸法、色柄であらかじめ作っておき、
 着物に縫い付けておくのです
 
 取り付けた襦袢袖は着物に付けたままにしておいて、洗いたいときか、取り替えたい時にだけ外します

 またこの袖無し襦袢は、1枚でも省きたい暑い季節や、浴衣を半襟をつけて着たいときなどにも
 使えますね
 ただし、それならお洗濯に便利な綿で作ろう・・・とすると、これがすべりが悪くて調子が悪いのです
 で、絹の出番になるのです  これは大島を使いました
 
 長襦袢は頻繁にお洗濯をしたくなりますね
 大島はその製造過程で何度も水をくぐっていますので、
 水には割合強いです
 平織りの絹や銘仙はけっこう家庭洗濯に耐えますので、洗える素材を探してみてください

きもの・あれこれ


こどもの着物を作っている私ですが、自分で着ることも大好きなのです

私が思う、些細なきものまわりのあれこれをこちらに書きとめてみたいと思います

とはいっても、すでに皆様実践済みのことばかりかも・・・?

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