☆私と娘のアメリカ紀行☆
〜1日目・ロサンゼルス上陸〜

雲の上は真っ青な空だった。娘と二人、今、飛行機の中にいる。
1週間前、パスポートの申請をし、2002年12月20日、真新しいパスポートを手にしそのまま
名古屋空港へ走った。空港で荷物を預け、名古屋から成田までの飛行機に乗り込んだ。
50人乗りの小さな飛行機。ウトウトしている間に成田に到着。
そこから国際線に向かい、さきさんと合流。
名古屋からのたった1時間程の心細い旅も彼女と会った途端ホッとした自分がいた。

お友達のさきさんはフリーライター。今回、米国にリウマチの患者さんを取材に行くので
「是非同行しませんか?」とお誘いを受けた。「お会いしましょうの会」米国版である。

サンフランシスコに向かう飛行機の時間までラウンジにいた。夕暮れの空港を眺めながら
ジュースとお菓子を頂いてすぐに部屋を出ることにした。何だか落ち着かなくて...

1時間遅れでサンフランシスコ行きの飛行機は飛んだ。出されるままに飲み物やお菓子を頂く。
食事を終えて、寝る時間なんだけど、外は真っ青な空。約10時間の空の旅。

そしてサンフランシスコに到着する。入国検査はかなり厳しかった。
さきさんがいなかったら、私たちはそのまま日本へ帰るところだっただろう(笑)
次はパームスプリングスまで飛ぶために空港内で待機。軽く朝食にし、トイレに行く。
なんとトイレのドアは下から50cm程あいていて、使用中を確かめるのは足を見ればいい。ビックリ!
旅行中ずっとそんな状態。もちろん全て洋式だけど、シャワー付きトイレは1度もなかった。

乗り継ぎの飛行機から大きな虹を見た。それもダブルで!娘が「さい先いいね」と言った。ウン、同感。
1時間遅れでパームスプリングスについた時にはすっかり日は落ちていた。
空港にさきさんの同僚ニックさん(とても素敵なお兄さん)が迎えに来て下さっていた。
暗い中で空港の建物がまるでハーレムのように見えた。もともとは砂漠地帯で夏は気温が40度になり、
今の気温は9度らしい。町並みは平家建てが多く、所々にクリスマスの飾りつけがきれいだった。

空港から車で40分程だろうか、今夜のホテルとなる「La Quinta Hotel」に到着。
ホテルと言ってもコテージ風。数えきれない程たくさんの、一棟づつが独立した素敵な家と言った感じ。

部屋に入ると素敵な花束が迎えてくれた。ニックさんからのプレゼントと言う。さすがにオシャレ。

午後8時より食事。そして、今回の旅の目的、メイさんにお会いすることができた。

英語が苦手な私と、日本語が苦手なメイさんをニックさんが通訳して下さる。
他にもピーターさんご夫婦が一緒だった。「一緒に笑えない」ことが辛かった。
ニックさんに通訳してもらって初めて笑うことになる。

食事はメキシコに少し近いからかな?メキシコ料理。初めての味。食べ方も教えていただく。
とにかく量が多い。全部はとても食べきれなくて残念。今になって、もう一度頂いてみたいと思う。


中央の女性がメイさん。

メイさんとはなかなか話せない。人見知りするタイプではないんだけど...やはり言葉が。
そして、今のメイさんやピーターさんが”リウマチ”さんなのに、とてもお元気。
でも、この薬を使うまではリウマチの思うままだったと言う。

メイさんはこの薬を6年前から治験として使っている。
自己注射であるこの薬、恐いと言うより「痛みがとれる」という気持ちの方が強かったと言った。

ピーターさんは薬として病院から処方されている。同じ薬なのに容器も注射針も形が違う。
「生物製剤」であることは同じだけど、作り方も微妙に違う。

そして二人とも実際にその薬を使ってみせて下さった。何のためらいもなく、足のももあたりにプスリ。

すごいな。お二人の共通点はスポーツ。リウマチになってあきらめていたスポーツが、
この薬のおかげでまた楽しむことができるようになったと言われた。
メイさん、ピーターさんの堂々と、そして爽やかな笑顔がとてもステキだと思った。


ピーターさんご夫妻。

全員で写真を写し、各自コテージへと分かれた。夢を見ているような時間だった。
そして娘と交代でシャワーを浴び、眠ることにした。...長い1日だった。


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