119系写真室
 
佐久間レールパークの終焉直前に1本が国鉄色に塗りなおされました。

119系は飯田線で昭和57年ごろから数多くの旧型車両を淘汰するべく登場した車両です。
昭和61年ごろ、一部の車両が「するがシャトル」として活躍するべく静岡車両所へ転属し、
同時期に集中式エアコンを搭載、平成元年ごろまで活躍し、再び飯田線用に戻りました。

それ以後は平成12年まで大きな動きはありませんでしたが、同年より始まるワンマン化に伴い、5000番台の一部が5300番台に改造されました。
その後、平成14年4月頃に、静岡車両所から大垣車両所へ転属いたしました。

平成16年の台風災害で5300番台1本が廃車なった以外は25年経過しても全車両現役、08年頃から一部の車両にATS-PT設置工事を実施、
ところがどっこい、ATS-PT装備済み車両も2011年初頭からPTを撤去する異例の改造も受けました。
そして、これまた異例のJR東海在来線近郊型車両として初めて「引退お別れ」走行を行い、2012年3月16日を持って
イベント走行以外からは完全に身を引きました。

置き換えは平成23年12月前から始まり、主にワンマン対応R編成から淘汰、しかも、117系とは異なり廃車ペースは非常に速く、
運用離脱後に留置措置はなく、即浜松工場へ送られ、300系新幹線の次に解体されるべく解体線に集められています。

【119系分類】
   0番台:2両編成・ワンマン非対応・AU75形クーラー搭載(国鉄時代改造)
5000番台:2両編成・ワンマン非対応・C-AU711形クーラー搭載(JR東海発足以降改造)
5100番台:1両編成(登場当時はクモハ1・クモハ2・クハ編成のクモハ1)・ワンマン非対応・C-AU711形クーラー搭載(JR東海発足以降改造)
5300番台:2両編成・ワンマン対応・C-AU711形クーラー搭載・半自動ドアスイッチ改造、EB・TE装置搭載(5000番台からの改造)


桜のトンネルを行く119系基本番台

119系0番台(E編成)
桜のトンネルの中を走っています。
場所 野田城駅  日時 2003年4月4日 9時54分


5000番台
119系5000番台(E編成)
0番台のインバータークーラー搭載車両と言える車です。
インバータークーラー改造車両として最後の現役車両です。
場所 東上→江島間 日時 2010年6月6日 10:01

勾配走行中
119系5000番台(E4編成)
2009年夏に登場当時のカラーに塗り戻されたE4編成です。
定期運用で活躍しましたが、引退迫る2012年3月には「さよなら」列車として10・11日に飯田〜伊那市間、
下旬には豊川〜豊橋間でお別れ走行を行いました。
場所 沢渡→赤木間 日時 2012年3月11日 15:12

5両一度に
119系5100番台(M編成)
増結用だったMcを両運転台に改造(100番台)、更に冷房化(+5000番台)した改造遍歴の多い
車両です。写真は東海道線を交番検査の為に回送中のもので、原則として大垣方に1両編成が
組成されます。
場所 野田新町→刈谷間 日時 2010年1月10日 15:05

側面に注目
119系5300番台(R編成)
5000番台のワンマンバージョンです。半自動ドア取り付けに伴い、一部の戸袋窓が埋められ、
ワンマン表示のサボを投入する枠が追加されています。
場所 東上→江島間 日時 2010年6月6日 9:30

そのキャブ、メータが多い
119系運転台
E5編成 日時 2002年8月31日 11:31

所属変更、海カキへ
所属車両区が静シスから海カキに変更されており、編成番号もIからEへと変更されています。
(編成記号変更は5000番台車が該当、285系との競合を避けるため)

車内
119系車内
国鉄車両としては珍しい茶色系のシートが採用されています。
このほか、扇風機も現役で、JNRの文字も残ったままです。

前へ(117系写真室)へ戻る
次へ(211系0番台INDEX)へ進む
ATS-PT改造のページ(119系)へ進む
鉄道写真INDEXへ戻る
トップへ戻る