Y102編成代替製造
 名古屋工場で約2年間休車した時の様子(2017年4月)


このページでは2017年3月に西岡崎→安城間で踏切事故に遭遇、脱線及び損傷したY102編成を紹介します。
踏切事故に遭遇した同編成は後続列車による押し込みで大府駅貨物線に数日間留置後、キヤ97系による後押しの形で名古屋工場へ入場しました。
下り列車の海側から事故に遭遇した関係で海側の損傷は大きく、先頭車両のクハ312-5002は窓の割れ、東京よりドアの外れ、損傷が見られました。
2両目のモハ313-5302は神戸よりドアの損傷、窓の割れが、3両目のサハ313-5002は窓の割れがありました。

事故後編成全体が運用を離脱していましたが、2年半後の2019年9月に先頭車両のクハ312-5002及び2両目のモハ313-5302は日本車両より代替新造(修理扱い)で名古屋工場まで陸送されました。
この際、代替新造された2両は元の車両番号に+100が加えられ、クハ312-5102、モハ313-5402に車両番号を変更されていますが、VVVF等の機械が他の313系と変更されていることはなく便宜上で車両番号を変更したものと考えられます。

他の4両も同時に全般検査を施行、2019年9月30日に名古屋工場を出場、代替新造車両の確認試運転を経て、同年10月中旬より営業運転に復帰しました。
この間の車両不足の補充として神領区より313系1100番台B6編成を大垣区に転属させ、運用に充当していました。

事故時の状況
損傷車両
先頭車両のスカートは破損、脱落し、神戸より先頭台車も損傷が激しく、何かしらの機械に載せられていました。
場所 大府駅西駐車場 日時 2017年3月4日 17:06 

牽引用キヤ97との連結面
名古屋工場での損傷状況確認のため、後押しとして使用するキヤ97系と連結した状態で留置されていました。
場所 大府駅西駐車場 日時 2017年3月4日 17:07

代替車両の特徴   代替車両は概ね313系5次車に準じて製造されましたが、細かいところが異なっています。
 こちらでは、その特徴を紹介します。 

転落防止ほろ、側面警告灯
代替製造された車両では車両側面にある警告灯のうち、各車両にあるランプが5次車と異なり着色ガラスから白色ガラスに変更されています。
場所 名古屋工場試運転線 日時 2019年9月30日 11:01

代替車両と残存車両との連結部
名古屋工場出場時は代替製造された2両と残る4両では明らかな違いがみられましたが、後ほど残る4両も外板清掃が行われて差がわかりづらくなりました。
場所 穂積駅 日時 2019年9月30日 13:17

試運転
代替製造された車両の試運転時の模様です。
場所 大高駅 日時 2019年10月7日 14:58

中央の通路区分が無い代替車両(モハ313-5402)
代替製造された車両ではキハ25系1000番台・1500番台に準じて通路の中央に区分が無いものになっています。

中央の通路区分がある従来車両(モハ313-5002)

313系5000番台のページへ戻る