ケガ・スポーツ障害の予防と手当て

ケガ・スポーツ障害の手当て

D熱中症の予防とその対策

☆環境条件の把握と高温順化

 熱中症は高温高湿の環境で起こります。スポーツ活動中はすくなくとも気温・湿
度・風速などを考慮して熱中症発生の危険性を判断します。
 身体が高温環境に慣れるかどうかも熱中症の危険性が大きく左右します。5月から
熱中症が見られ、低年齢期は成人に比べて熱耐性は低いので、注意が必要です。

☆熱中症予防のための8ヶ条

 1.知って防ごう熱中症
 2.暑い時、無理な運動は事故のもと
 3.急な暑さは要注意
 4.失った水と塩分取り戻そう
 5.体重で知ろう健康と汗の量
 6.薄着ルックでさわやかに
 7.体調不良は事故のもと
 8.あわてるな、されど急ごう救急処置

☆水分補給・脱水症

 定期的計画的な水分補給で脱水症を防ぐことは、熱中症の防止にもなります。特
にスポーツ活動前に食事を欠いたりして水分が不足していないかは要注意です。
 水分補給は自由にするよりも飲水量を決めた方が脱水症を防ぎます。ノドが乾いて
からまとめて飲むのは遅い上に、ばてる原因となります。

☆熱中症の重症度

 熱中症は「熱疲労」「熱けいれん」「熱射病」に分けられます。熱疲労では、涼し
いところで休ませ
水分補給を行えば回復します。熱けいれんは、塩分不足になって
いるので0.9%程度の食塩水を補給して熱疲労と同じ処置をします。重症と判断する
熱射病は医療機関に搬送するのが原則です。
 @意識がしっかりしていない
 A発汗が停止している
 B体温が腋下で39℃以上

とこれらの1つでもあれば熱射病です。

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