ケガ・スポーツ障害の予防と手当て

ケガ・スポーツ障害の予防

A運動中に気をつけるポイント 

☆選手の動きの点検

 運動中の動きが通常と比べて悪くないかどうかを観察します。動きが悪い場合、も
ともと何らかのコンディション不良があったか、あるいは運動中に動きにを悪くする
原因(ケガやコンディション低下)が発生したかのどちらかです。まず、本人に状態
を確認しましょう。適切なアドバイスが大きなケガを未然に防いだり、障害を早期発
見することができます。

 運動前に本人が自覚できないようなコンディション不良がある場合は、最大に近い
パフォーマンスを発揮しようとして初めて気づくこともあります。この場合は、その
日の運動内容や目標を修正して回復を妨げないようにすべきです。

 運動中に何らかの原因でコンディション低下が起こった場合は、新しいケガが発生
したことになります。どのような原因で、どの部位に、どのようなケガが発生したか
ケガの具合を見極める必要があります。その場合、運動の量や強度を下げて続けて良
いか、中止すべきか、まずは痛みが出ない量や強度までに運動を限定することが悪化
させないための最低条件です。

☆環境変化に注意

 環境変化も注意しなければいけません。気温の上昇、下降は脱水、熱中症のような
内科的問題だけでなく、筋の疲労を強くしたり、集中力を低下させたりして大きなケ
ガびつながることがあります。予期せぬ気温上昇に対しては休憩時間を頻繁にとり、
水分補給水と氷で身体を冷却します。グランドに水をまくことも地表付近の温度を
低下させるので有効です。気温の下降の場合は身体の保温を考え、ウェアに対する注
意(重ね着したり、汗をかいたシャツを着替える)をします。

☆フォーム、技術のチェック

 ファームなどの技術面のチェックもケガを防止する方法の一つです。ファームが不
適切だと急性のケガや慢性の障害を引き起こす原因となります。フォームがよくない
場合、単に正しいフォームが身に付いていないのか、特定の部位の筋力や柔軟性が不
足していたりと、いくつかの原因が考えられます。
特に初心者は正しい技術の習得と正しい技術で行う筋力柔軟性を養うことが必要で
す。

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