4/1 曇り ロサンゼルス(サンタモニカYH) |
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ついに来た来たサンタモニカ | |||
昨日というか今日の飛行機は結局なかなか寝付けずじまいだった。機内食もあんまりおいしくなかったし。 結構自分でも気づかないうちに緊張していたのかもしれない。その証拠に機内で調べようとしていたユースホステルまでの行き方ををすっかり忘れていた。ようやく着陸1時間前に思い出して必死で調べたがさっぱりわからなかった。 とりあえず空港に着いたらシャトルバス(LAXシャトル)に乗り、LotCというところからメトロバスに乗って4thストリートとブロードウェイの交差点で降りるということだけが解った。 だけどLotCって何だ? 4thストリートとブロードウェイの交差点の停留所の名前って何だ? 解らないことが多すぎて不安だらけだ。 空港に着くと早速荷物をとりに行き上の看板の案内を見ながらシャトルバス乗り場にむかった。いよいよアメリカの一歩だ。さすがに周りは英語だらけだ。でも空港なんでそんなに難しい英語はない。 そんなこんなでLAXシャトルには何とか乗れた。車内は超満員で大きな荷物を抱えながら立っていた。まわりは当然外人ばかりだ。なんかみんなに見られているみたいでちょっとびびっていた。 しかも車内アナウンスは一切なくLotCはどこで降りればいいのか全くわからない。不安になりながらきょろきょろしていると15分くらい走ってある停留所にとまった。外をみるとなんとLotCという看板が!! ”ここがLotCかー!!”と思い、閉まりかけているドアを無理やり開けてバスを降りた。 持ってきた「地球の歩き方」にはこの停留所の隣にバスターミナルがあるはずだが見渡してもどこにもない。 ただ自分の目の前には見渡す限りロサンゼルス国際空港用の巨大な駐車場が広がっていた。一瞬頭の中が真っ白になった。アメリカに来てそうそう迷子になってしまったのだ。この時初めて”LotC”というのが空港用の巨大な駐車場だということを理解した。きっと”LotA”とか”LotB”もあるのだろう。 確かに「地球の歩き方」にはLAXシャトルで終点まで行けとと書いてあったがアメリカに着たばかりで緊張していた俺はLotCの文字を見たとたん間違えてLotCの入り口のところで降りてしまったのだ。 巨大な駐車場の中にポツンと残された時の不安なことといったらありゃしない。しかもこの駐車場、生半可な大きさじゃない。見渡す限り車しかみえない。きっとこの時の俺の顔はちび丸子ちゃんの顔縦線状態だっただろう。 とにかく不安でパニクってた俺は必死で走ってバスを追いかけた。追いつけるわけないがここで置いていかれたらきっと俺は迷子になって強盗に襲われると本気で思っていたので10kg以上の荷物を担いだまま全力で走っていった。 (この時はまだ アメリカ=犯罪大国→そこら中に犯罪者いる と本気で思っていた。) ただバスの速度自体そんなに速くないのと停留所ごとに停まるからそれほど離されるわけでもなかった。やっとのことでバスは終点に着き自分もバスに追いついた。ふと横をみるとバスターミナルがでんとかまえていた。 安心したが正直、”アメリカに来たとたんこんなことやっていて大丈夫か”とへこんでしまった。よく考えればバス停留所で待って次のバスに乗ればよかったんだ。へこみ気味の俺はもうバスはやめてタクシーでユースホステルまで行こうかなと考えていた。 その時である。 「日本人ですか?」 という女の人の声が!! 振り向くと30代半ばの日本人のおばさんが立っていた。ただこの心理状態で日本語を聞くとものすごい安心した。 このおばさんを抱きしめたい気分だ。 「はい、バスでサンタモニカのユースまで行こうと思っています。」 と答えると、運のいいことにおばさんもユースホステルに行くらしく一緒に行くことにした。 ただあいかわらず日本のバスと違い車内アナウンスがないのでどこで降りていいのか全くわからない。だから全ておばさん任せにしておいた。 少し乗り越してしまったが必死でおばさんがバスの運転手に聞いてくれたお陰でなんとかユースホステルには着いた。 その時、へたれの俺は外人に話しかけるのが怖かったので心の中でおばさんを応援していた。 まあ、外国に一人で来るのも初めてだししょうがない、しょうがない。おばさんに会えたんだし運も実力のうち!
ユースについてチェックインをしようと思い、ちょっと怖かったが初めて本格的に英語でユースのカウンターのお兄ちゃんに話かけようとした。 しかーし、俺が話しかける前にユースのお兄ちゃんは勝手に俺のバックパックを剥ぎ取った。”なにするんだ!”と思ったらバゲッジタグを俺のバックパックにつけ、半券を渡された。どうやら荷物を預かってくれるらしい。 俺はまだなんも言ってないのにな。 改めて「チェックインしたい。」というと「まだチェックインできないから2時になったらまた来い」と言われた。 仕方ないので少しユースの周りを散歩することにした。ここで一緒に来たおばさんとは別れてしまった。 名前を聞いとけばよかった。いい人だったのにな。 2時までサンタモニカのビーチなんかをぶらぶらしていた。ユースに戻って見ると日本人らしき人が何人かいた。 そしてまたさっきのユースのお兄ちゃんに「チェックインしたい。」というとまた「今はまだチェックインできないから1時間半後に来い。」といわれた。 ど、どういうことなんだ!! ”さっき2時に来いっていったやないか。どうなってるんだ!!”と文句を言ってやりたかったがもちろんそんなこと英語で言えなかった。
”もう部屋いっぱいなのかなー?”と少し不安になりつつユースをでようとした時、また 「日本人ですか?」という男の人の声がした。 この人は伊藤さんといって31歳の中国語を勉強している学生さんだった。せっかくなんで待っているあいだ伊藤さんとコーヒーを飲みに行った。伊藤さんは俺と同じ愛知県出身ということもあり意気投合し、これから少しの間行動をともにすることになった。 3度目ユースに戻るとやっとチェックインすることができた。初ユースで少し緊張していたが伊藤さんと同じ部屋ということで少し安心した。部屋に入ると二段ベットが3つある6人部屋だった。ルームメイトは日本人ばかりの4人だった。 俺と伊藤さん、それにサンフランシスコに留学中の早稲田大学学生の鈴木君とゲームばっかやってるA君(名前は知らない)だ。 晩飯は俺と伊藤さんと鈴木君でサンタモニカの商店街にあるレストランへステーキを食いに行った。アメリカ最初の晩からいきなりステーキ。しかもなぜか日本人ばかりの3人ということで少し不思議な気分だった。鈴木君は社長の息子らしく21歳若さでヨーロッパ、ハワイその他もろもろ行ったらしく、どこか一般人とは違う雰囲気をかもし出していた。 31歳の大学生といいやっぱユースにはいろんな人が沢山いて面白いなと思った。 今日はほんとにいろんなことがありすぎて疲れてしまった。 明日はチャイニーズシアターに行くぞ。 |
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